
本書は、季節のイベントを豊富なイラストとカラフルなページで紹介する、とてもカジュアルな本だ。季節のイベントの話や、由来が書かれていておもしろい。
例えばエイプリルフールは、「起源は、聖書説、十六世紀のフランスの新暦制定時のトラブル説、インドの仏教修行説などいろいろある。日本では、江戸時代から不条理の日と言われ、日頃の不義理を詫びる日とされていた」ということだ。一体どれが正解なのか?まあいいか。4月の木の芽が出る頃に吹く風は「木の芽風」というらしい。新茶が出てくるまでは、玄米をフライパンで炒って玄米茶を作るのがおすすめ。作り方のイラストつきだ。こんな勢いで53回ある日曜日のゆるい過ごし方を紹介している。個人的には2月の味噌作りと、8月の朝顔カーテンをやってみたい。八十八夜の時期にでる紅茶の一番摘み茶は「ファーストフラッシュ」と呼ばれるらしい。8月は電気を消してキャンドルナイトを。ホワイトデーにはブーケを。
こんな感じで季節のイベントを手軽に楽しめる方法が紹介されている。手軽にということは、技術の進歩を利用してということだとも言えるだろう。七草のかわりにクレソンを、という自由さも気楽でいい。ひな祭りは中国由来で日本向きにアレンジしたらしい。昔も今も変わらない。さて、今週はお花見だ。自粛はしませんよ!