『フクロウ』 新刊ちょい読み

2011年11月30日 印刷向け表示
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今日から「新刊ちょい読み」というコーナーを始めます。「今月読む本」よりは詳しく、「おすすめ本レビュー」よりカジュアルに。本購入のご参考までにどうぞ。

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フクロウ ─ その歴史・文化・生態

本文204ページなのに本体2600円という高額本。それもそのはず紙質も印刷も素晴らしい。図版も写真も素晴らしい。装丁・デザインも素晴らしい。本棚に置いておきたくなる本の筆頭だ。デズモンド・モリスといえば1967年刊の『裸のサル』だが、本書は2009年刊行。円熟のモリスは1928年生まれの動物行動学者。じつはシュルレアリズムの画家でもある。本書は「古代のフクロウ」「エンブレムになったフクロウ」「ユニークなフクロウ」などの10章で構成される博物誌だ。「フクロウとしての自画像を入念に見るピカソ」とか「威嚇するアメリカワシミミズクの写真」とか、いやはや読まなくても見ているだけで楽しい本だ。

決定版-HONZが選んだノンフィクション (単行本)
作者:成毛 眞
出版社:中央公論新社
発売日:2021-07-07
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