村上 浩
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『エピジェネティクス』 現象論を超えたサイエンスの面白さ
2014年7月22日あちこちを飛び回って花粉や蜜を集める働きバチと、じっと巣の中で卵を生み続ける女王バチ。同じ両親から生まれていながらも、全く異なる生涯…more
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『サルなりに思い出す事など』 ゴリラにはなれなかったけれど
本書は、1978年から20年以上にわたって東アフリカの国立公園でヒヒの研究を続けた著者の回顧録である。サポルスキーが本書で明らかにす…more
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『「科学者の楽園」をつくった男 大河内正敏と理化学研究所』 殿様がつくった夢舞台
本書は、「科学者の楽園」とまで呼ばれた理化学研究所の誕生から、理研コンツェルンの発展、そして戦後のGHQによる解体までを追いかける。…more
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『地球進化 46億年の物語』 生物と鉱物の共進化
著者は地球進化の長大な歴史を、鉱物の進化と生物の進化との密接な結びつき、鉱物圏と生物圏の共進化という概念を中心に物語っていく。地球を…more
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『中国の歴史認識はどう作られたのか』 共産主義から愛国主義へ
"天安門事件以降中国では、鄧小平の大号令のもと愛国主義教育の大キャンペーンが行われていく。そして、この愛国主義教育によって深く埋め込…more
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『年収は「住むところ」で決まる』 プログラマーが多い街にはヨガ教室が多い
2014年5月12日中国から“ものづくり”を取り戻せ。こんなスローガンが聞かれるのは、かつてのものづくり大国・日本だけではない。リーバイスのようなアメリ…more
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『ツイッター創業物語』 世界をつないだツイッターは、創業者たちの友情を引き裂いた
2014年5月2日本書は、『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』や『グーグル秘録』のようなアメリカ発世界的IT企業の実像に迫ったこれまでの本とは、大きく趣が…more
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『トロイアの真実』 シュリーマンは何を見つけたのか
"著者はシュリーマンの偉業を肯定的に評価しながらも、その動機や発掘技術ではなく、彼の遺した最大の成果に疑問を投げかける。 シュリー…more
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『東大エグゼクティブ・マネジメント デザインする思考力』 東大・知の最前線
2014年4月2日本書は2012年に出版された『東大エグゼクティブ・マネジメント 課題設定の思考力』の続編となる。今作では、前作と同様の「研究分野はど…more
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『メキシコ麻薬戦争』 ゴッドファーザーよりヤバイ現実
本書は、日本で報じられることの少ないメキシコの現状を、その歴史的背景から明らかにしていく。なぜ民主主義への転換はメキシコ麻薬戦争を拡…more
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『原発敗戦 危機のリーダーシップとは』 リーダーには何が必要か
著者は、深い敗北感のただなかにいる。わたしたちは何も学んでいないのではないか、日本は70年前の敗戦から何も変わっていないのではないか…more
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「第2期学生メンバー」決定しました!
2014年3月2日HONZ第2期学生メンバー募集に多くの応募をいただき、ありがとうございました。募集要領でもお知らせしましたように、私の独断と偏見に基…more
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『FBI秘録』 監視された安全かリスクある自由か
2014年2月22日"FBIとはFederal Bureau of Investigationの略称であり、日本語では連邦捜査局となる。その名前や映画で…more
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『飛行機技術の歴史』 技術はどのように飛躍するのか
2014年2月12日科学者・技術者が飛行の夢に挑んだ記録をつづった、技術開発の物語である。航空工学を専門とする著者が、技術進化の歴史を、多くの図版と少々…more
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『それでも、私は憎まない』 人間は、みな同じだから
2014年1月25日"本書は、ガザ紛争(2008年-2009年)によって娘と姪を失った著者が自らの半生を振り返りながら、パレスチナがどのような歴史的経緯…more