HONZ客員レビュー
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『知ろうとすること。』by 出口 治明
2014年10月17日東日本大震災の直後、小さいベンチャー企業を経営している僕のところにも様々な情報がもたらされた。中には、放射能汚染のリスクが高いので従…more
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『バーブル・ナーマ 1』by 出口 治明
2014年10月11日間野英二先生の「バーブル・ナーマの研究<3> 訳注」が、松香堂から出版されたのは1998年。初めて読み終えた時の感動は今でも忘れるこ…more
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『おだまり、ローズ』by 出口 治明
とても面白い本だ。「事実は小説より奇なり」という格言が本当によく実感できる。ロンドンに駐在していた時、日本から賓客が来られたら、よく…more
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『死者を弔うということ』by 出口 治明
2014年9月18日生前から、死体を「有機物」と呼んでいた実直な無神論者の父(著者、サラはファと呼んでいた)が、癌との闘いを終えて旅立った後に残された手…more
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『フェルメールの帽子』by 出口 治明
17世紀の中葉、ネーデルランドのデルフトという街に生まれ、そこでほぼ一生を過ごして死んだフェルメールという風俗画家がいた。18世紀に…more
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『国と世紀を変えた愛』by 出口 治明
タイトルは正確ではない。なぜなら、「張学良と宋美齢、66年目の告白」と副題にあるが、本書はこの2人のことを主として書いた本ではないか…more
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『総力戦 (現代の起点 第一次世界大戦 第2巻)』by 出口 治明
2014年7月25日このほど、岩波の「現代の起点 第一次世界大戦」全4巻が完結した。第1巻は世界戦争、2巻は総力戦、3巻は精神の変容、4巻は遺産、と名付…more
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『「枕草子」の歴史学 春は曙の謎を解く』by 出口 治明
2014年7月15日本が本を呼ぶ、とでもいうのだろうか。「源氏物語」に引かれて、面白い「枕草子」に出会った。内大臣が当時としては貴重な紙を一条天皇と中宮…more
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『「音楽の捧げもの」が生まれた晩: バッハとフリードリヒ大王』by 出口 治明
クラシックが好きな人間なら、バッハの「音楽の捧げもの」という名曲を少なくとも一度は聞いたことがあるはずだ。この曲は、老バッハがフリー…more
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『好奇心の赴くままに ドーキンス自伝1』by 出口 治明
2014年6月21日友人が「超絶的に面白い」と言っていたのは、まさしく本当だった。30年ほど前に、初めてドーキンスの利己的な遺伝子を読んだ時の衝撃は、今…more
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『ヨーロッパ覇権以前 (上下)』by 出口 治明
2014年6月15日マクロ経済学は「ルーカス批判(1976年)」の前後では全く様相を異にする、と言われているが、歴史学も、おそらくウォーラーステインの「…more
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『漢字の成り立ち』by 出口 治明
2014年5月28日漢字を指して、誰が言ったのだったか、「世界で最も美しい文字」、と。本書はその漢字の成り立ち(字源)を解説した入門書である。ただし入門…more