おすすめ本レビュー
-
『サボタージュ・マニュアル』あなたの会社はなぜ非効率?
第二次世界大戦中に米国戦略諜報局(OSS)が作成したサボタージュマニュアルの翻訳本である。このマニュアルは枢軸国の占領下にある市民に…more
-
『統計はウソをつく アフリカ開発統計に隠された真実と現実』 こうして数字はつくられる
2015年8月12日"2007年に博士論文の現地調査のためにザンビアを訪れた著者は、「アフリカ諸国で国民所得推計がどのように作成されるかを調べようとして…more
-
『ロジ・コミックス ラッセルとめぐる論理哲学入門』内容と形式の間に描かれたメタな物語に驚愕
2015年8月11日本書は20世紀を代表する哲学者にして、数学者・論理学者としても知られるバートランド・ラッセルを主人公とし、「数学の基礎」の探求をグラ…more
-
『慟哭の谷――北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件』惨劇から100年
2015年8月10日人々を恐怖のどん底にたたき落したのは、体重300キロをゆうに超す巨大な人喰い羆であった。本書は営林署に勤務していた著者が、生存者や遺…more
-
『子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち』少女たちを守れない社会に、未来などない!
本書は6組の被害者である母娘の日常と症状を、詳細に報告したルポルタージュである。マスコミの報道で映像を見た人も多いだろうが、彼女たち…more
-
新しい時代の技術と格差論──『ザ・セカンド・マシン・エイジ』
2015年8月5日本書『ザ・セカンド・マシン・エイジ』は技術の進歩による労働環境の変化への対応が行き渡る前に新たな技術革新が起こるために失業が増え格差…more
-
『はたらかないで、たらふく食べたい』年収80万円で生きていく
2015年8月4日著者は35歳、独身。職業は大学の非常勤講師。借金は635万円。日本学生支援機構から借りた奨学金だ。年収は80万円だが、これでも収入は…more
-
『「昔はよかった」病』日本人はなぜ過去を美化するのか?
2015年7月30日あつい、あつい。あつい。暑すぎる。総務省消防庁によると7月20ー26日の1週間で熱中症で搬送された人は全国で7392人。これは前週の…more
-
『日本とイスラームが出会うとき』新たな角度から見る、日本とイスラーム
2015年7月29日「日本のイスラームについての初の本格的研究」と帯に書かれた本書は、普段メディアで伝えられることの少ない斬新な視点に切り込んだ一冊だ。…more
-
『第二次世界大戦 1939―45』国家と血と鉄
2015年7月28日1939年に発生したノモンハン事件は多くの人間と国の運命を変える事になる。当事国である日本もソ連も、そして第二次世界大戦の引き金を引…more
-
『性からよむ中国史 男女隔離・纏足・同性愛』
2015年7月27日帯に「西洋的概念では捉えきれない、性の視点から中国近現代史を見渡す」とあるとおり、本書は西洋の尺度に対してどのくらい進んでいる、遅れ…more
-
『教師はサービス業です』身も蓋もない苦情の防具に
教師は聖職。タイトルからサービス業と断言されては、気持ちのいい教師はいない。一方で苦情に関する調査で、教師の半数が「苦情が増加してい…more
-
わたしたちの世界は、わたしたち自身だ『生まれながらのサイボーグ: 心・テクノロジー・知能の未来』
2015年7月25日本書は新しいテクノロジーについてを主題とした本ではない。それよりはむしろ、テクノロジーによって我々の心性がどのように拡張され、そこで…more
-
報道するは我にあり『騙されてたまるか』
2015年7月24日直感的におかしいと思えば徹底的に調査して報道する。当たり前のように思えるが、多くの報道は決してそうではない。ほとんどは、警察などの発…more