おすすめ本レビュー
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『失われてゆく、我々の内なる細菌』 ピロリ菌だって役に立つ?
" 近年の医学の進歩は、人類に多くの幸福をもたらした。1850年のアメリカでは4人に1人の赤ん坊が1歳の誕生日を迎えることができなか…more
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『権力の終焉』が、競争のルールを書き換える
2015年7月21日権力とは、ほかの集団や個人の現在または将来の行動を命令したり、阻んだりする能力のことを指す。誰だって権力を手中に収め、世界を思うがま…more
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『数学の大統一に挑む』こんな私でも数学を好きになれますか?
果たして、現代数学の概念を私のような文系人間が理解出来るのだろうか。本書を読む1周目、数学の単語についていくのに精一杯であった。「ア…more
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『石油と日本』石油を持たない国の試行錯誤
太平洋戦争は石油の戦争といわれるわりに、私たちは事の顛末をきちんと理解していないのかもしれない。明治から現在までの日本の油田開発と資…more
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人類の叡智は無限である(ような気がする)『狂気の科学』
タイトルは「科学」となっているが、内容はかなり限定されていて、ほとんどが心理学と医学、すなわちヒトを対象にした研究である。『奇態な実…more
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Paypalマフィアだけが知っていた、会社が教えてくれない『ALLIANCE』という未来
2015年7月11日役に立たない本をこよなく愛しているのだが、役に立ちすぎて困惑させられるほどの一冊である。必要に迫られて読むビジネス書というのは吸収力…more
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昆虫研究者に囲われた、セクシーすぎる愛人たちの図鑑『きらめく甲虫』
2015年7月10日「これまでの昆虫図鑑の概念を覆した」。本書のことを、こう紹介しても過言ではないだろう。従来の昆虫図鑑では体現できなかった、圧倒的な質…more
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『ひとり飲み飯 肴かな』 酒と食の最強のコンビネーションを探る
"誰の目も気にせず、飲みたい酒と食べたいものの組み合わせを心ゆくまで味わいたい。至福の時を過ごしたい。それが「外飲み」では得られない…more
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『再生の島』離島の奇跡に学ぶ
沖縄本島南部、南城市の沖合約5キロに浮かぶ離島、久高島。この島にある「久高島留学センター」には県外からも子供たちが集まってくる。この…more
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『イスラエル情報戦史』汝の敵を知りたくば、汝の敵の詩を読め
書店で見かけた本書の帯にはこう書かれている「イスラエル政府公認の初の資料!」と。建国以来、常に近隣の国々と緊張関係にあり続けたイスラ…more
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『チャップリンとヒトラー』イメージ大戦
本書は史実を丹念に追いながら、チャップリンとヒトラーのメディア戦争の実相を暴く一冊だ。同時に、それはネット社会の現代を生きる私たちに…more
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『十字路が見える』 女よ、葉巻より大事にされたかったら、煙になって消えてみろ
2015年7月6日"男の人生は、十字路の連続である。 右へ行くか左をとるか、それとも真っ直ぐに進むか。君はいま、十字路に立っているかね。つらいものと…more
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『キャパの十字架』の姉妹編 『キャパへの追走』
キャパの評伝を翻訳し、彼の出世作となった「崩れ落ちる兵士」に疑問を抱いていた沢木耕太郎は、「旅するカメラマン」であったキャパの足跡を…more