おすすめ本レビュー
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『原爆を盗め!』 天才科学者・ソ連のスパイ・決死の秘密作戦
"本書では、ヨーロッパでのナチス・ドイツと連合国軍の攻防戦、アメリカ中の天才が総力をあげて原爆開発へ取り組んだマンハッタン計画、さら…more
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『境界の民』 難民、遺民、抵抗者。彼らには”近代”が訪れなかった
2015年3月11日境界の民ーー国民国家というシステムから弾き出された彼らには、「近代」が訪れなかったと言えるのかもしれない。中世と現代が、ダイレクトに…more
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『美貌格差』ブサイクは救われないのか?
"「やさしそう」この5文字がどれだけの男女を傷つけてきただろうか。初対面なのに、値踏みされ、コメントに窮した相手に、ひねりだされるこ…more
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犯罪者を特定する因子は存在するのか? 『暴力の解剖学 神経犯罪学への招待』
2015年3月9日単なる印象論を超えて、「犯罪者」と「非犯罪者」を分ける要素は存在するものなのだろうか。家庭環境の違い、脳の違い、遺伝子の違い、同じ状…more
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もう一つの戦場『帰還兵はなぜ自殺するのか』
2015年3月6日戦地のイラクやアフガニスタンに派兵され、帰還した兵士はおよそ200万人。彼らの中には、見た目は健康でも、PTSD(心的外傷後ストレス…more
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新進の宗教学者が解き明かすパワースポットの作り方『聖地巡礼 世界遺産からアニメの舞台まで』
2015年3月5日今回ご紹介するのは、新進の宗教学者による「聖地巡礼」についての新書です。聖地巡礼と言われて、読者の皆さんは何を想像されるでしょうか。…more
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戦時の嘘 『戦争プロパガンダ10の法則』
2015年3月4日最近、戦争を身近に感じる出来事が続いている。本書は、国家が国民を戦争にかりたてるためにどんな嘘をついてきたかを、歴史上の事実を列挙し…more
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『無人暗殺機 ドローンの誕生』 ドローンは戦争を変え、そして世界を変える
長年にわたって軍事関連取材を行ってきた著者は、先ずドローンがどのような技術革新の末に産声を上げたのかを明らかにしていく。最初の一歩を…more
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新感覚の歴史教育本『アニメで読む世界史〈2〉』
歴史の面白さを、新しい見方で伝えることは出来ないか、と考えられたのが本書である。歴史にもっと興味を持ってもらいたい、歴史を知ることの…more
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『世界はシステムで動く』方向性のない不可解な時代を生きるために
本書の草稿はしばらく仲間内で閲覧されていたのみで、完成させることなくこの世を去ってしまった。しかし、時が経過しても内容が古びていない…more
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『原発事故で、生きものたちに何がおこったか。』もしこの変化が、序章にすぎないとしたら……
2015年2月25日本を開いて最初に目に飛び込んでくるのは、「春うららか」という言葉がぴったりな、里山の写真である。新緑のやさしい黄緑色が木々の枝先をつ…more
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日本を愛したスパイ『ドクター・ハック 日本の運命を二度にぎった男』
書影を見て、「ドクター・ハックって、あのハックか」と思わず手に取った。著者は『満州国皇帝の秘録』『トレイシー−−日本兵捕虜秘密尋問所…more
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もしもあなたの弁当がキャラ弁だったなら『今日も嫌がらせ弁当』
2015年2月21日舞台は伊豆諸島の一つ、八丈島。この島に住むシングルマザーの母親と、丁度反抗期に差し掛かったばかりの高校生になる娘が登場人物。つれない…more
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『日本国最後の帰還兵 深谷義治とその家族』
中国では「好死不如悪活」という言葉があり、変わり果てた姿になったとしても、死ぬよりは惨めながらも生きている方がよい、という意味らしい…more
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『ヒトラーランド』簡略化されたプロットを剥いだ先に見える物とは?
後世の人間が歴史を見るとき忘れがちなことがある。それは自分たちが神の視点を持っているということだ。私たちが過去を眺めるとき、複数の点…more