おすすめ本レビュー
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『スエロは洞窟で暮らすことにした』 お金がなくても豊かに生きられる!?
2014年3月24日米国ユタ州の砂漠の町モアブに、10年以上まったくお金をつかわずに暮らしている男がいる。スエロと名乗る彼は、50歳をすぎた現在でも、月…more
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『メキシコ麻薬戦争』 ゴッドファーザーよりヤバイ現実
本書は、日本で報じられることの少ないメキシコの現状を、その歴史的背景から明らかにしていく。なぜ民主主義への転換はメキシコ麻薬戦争を拡…more
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『寄生虫なき病』 - 黒の過剰か、白の不足か
表紙のアメリカ鉤虫のカバー写真に首根っこをつかまれ、膨大な資料に基づいた「寄生虫視点による世界史」の筆致に目を見開かされ、最後はアメ…more
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『ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい』
2014年3月20日本書は特殊な状況にある特別な家族の話ではない。自分にとって大切な人を信じ、その人のために闘っている者たちをめぐる、普遍的な物語なのだ…more
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よく生きるために学べ『フィンランド理科教科書 生物編』
教育といえばフィンランドである。国の大きさや条件が違うので比べるのは難しいだろうけれど、かねがね、すぐれた教育がなされていると噂には…more
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ナニコレほしい!『侍達ノ居ル処。』
2014年3月13日"細部の質感まで見事に表現された甲冑、絶妙な表情、「シャネル」ロゴの配置における洗練されたセンス、作品の背景として創作されたストーリ…more
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『原発敗戦 危機のリーダーシップとは』 リーダーには何が必要か
著者は、深い敗北感のただなかにいる。わたしたちは何も学んでいないのではないか、日本は70年前の敗戦から何も変わっていないのではないか…more
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『記者たちは海に向かった』 - 半径10kmのジャーナリズム
2014年3月11日その時なぜ福島民友新聞の記者たちは、海へ向かったのか?記者たちの「本能」、そして新聞社という組織における「無意識」の結集を、3年の月…more
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この写真から目を背けてはいけない『フォト・ドキュメンタリー人間の尊厳』
2014年3月6日最初はちょっとした好奇心からだった。アメリカ・ペンシルバニア州の大学に通う林典子が、大学の掲示板に貼りだされていた「西アフリカ・ガン…more
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山に行きたい!『定本 黒部の山賊』
この本、実は1964年に発売され、その後1994年に復刊されたものの入手が難しくなり、近年は著者とその家族が経営する北アルプスの山小…more
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『エロの「デザインの現場」』 - R18の想像力
本書は別にエロ本ではない。エロ本のデザインを司った男たちの物語、そしてその制作現場について書かれた本である。だが、それでも眉を潜める…more