世界史
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『マヤ・アンデス・琉球 環境考古学で読み解く「敗者の文明」』 失われた文明にみる人類の未来
2014年8月22日本書は、考古学や歴史学などの文系専門家と年代測定や古環境科学などの理系専門家が学問の垣根を超えて共同研究を行った、文部科学省科学研究…more
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『国と世紀を変えた愛』by 出口 治明
タイトルは正確ではない。なぜなら、「張学良と宋美齢、66年目の告白」と副題にあるが、本書はこの2人のことを主として書いた本ではないか…more
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『総力戦 (現代の起点 第一次世界大戦 第2巻)』by 出口 治明
2014年7月25日このほど、岩波の「現代の起点 第一次世界大戦」全4巻が完結した。第1巻は世界戦争、2巻は総力戦、3巻は精神の変容、4巻は遺産、と名付…more
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『「音楽の捧げもの」が生まれた晩: バッハとフリードリヒ大王』by 出口 治明
クラシックが好きな人間なら、バッハの「音楽の捧げもの」という名曲を少なくとも一度は聞いたことがあるはずだ。この曲は、老バッハがフリー…more
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『ヨーロッパ覇権以前 (上下)』by 出口 治明
2014年6月15日マクロ経済学は「ルーカス批判(1976年)」の前後では全く様相を異にする、と言われているが、歴史学も、おそらくウォーラーステインの「…more
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『ティムール帝国』by 出口 治明
2014年5月23日ユーラシア大陸の東西を、自ら先頭に立ち何千里にも渡って踏破して、大帝国を築き上げた英傑は、アレクサンドロス大王(イスカンダル)以降、…more
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『中国の歴史認識はどう作られたのか』 共産主義から愛国主義へ
"天安門事件以降中国では、鄧小平の大号令のもと愛国主義教育の大キャンペーンが行われていく。そして、この愛国主義教育によって深く埋め込…more
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『トロイアの真実』 シュリーマンは何を見つけたのか
"著者はシュリーマンの偉業を肯定的に評価しながらも、その動機や発掘技術ではなく、彼の遺した最大の成果に疑問を投げかける。 シュリー…more
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『偉人は死ぬのも楽じゃない』
本書で書かれるのは、偉人たちの具体的な死に際である。それは残酷で、血なまぐさい物語であると同時に、彼らの生きた時代とその人生を知るの…more
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『スキタイの騎士』by 出口 治明
昨年の6月、「カールシュタイン城夜話」の書評ブログで、僕はクプカの歴史物語三部作の残る2作、「スキタイの騎士」と「プラハ夜想曲」を早…more
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『男性論 ECCE HOMO』by 出口 治明
人間が一番分からないのは、自分自身である。そして、男性が永遠に分からないのは、女性である。逆もまた真である。僕は、本の中では、「ハド…more
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『仁義なきキリスト教史』 新刊超速レビュー
2014年3月1日本書は全編にわたった広島弁・やくざ弁で構成されるという奇跡のキリスト教史。東映のヤクザ映画を見ていた年代の人々にも、そうでない人々に…more