
堀内 勉
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『9プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために』21世紀のユーザーズ・マニュアル
2017年08月15日本書の内容紹介に、「ビジネスの「ゲームのルール」の激変ぶりに、イノベーションの恐るべきペースの速さに、むち打ち症(whiplash)にならずついていくために不可欠な、『9の原理(ナイン・プリンシプルズ)』」と書かれているように、我々は、今、世……more
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『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』人生を評価する自分なりのモノサシ
本書では、「経営における美意識」という言葉を、従業員や取引先の心を掴み、ワクワクさせるような「ビジョンの美意識」、道徳や倫理に基づき、自分たちの行動を律するような「行動規範の美意識」、自社の強みや弱みに整合する、合理的で効果的な「経営戦略の美……more
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『世界一訪れたい日本のつくりかた』観光の基本は「楽しい」にあるべき
2017年07月11日アトキンソン氏の言っていることは至極真っ当で、感情的に反発すべきようなものではなく、むしろそれを正面から受け止めてキチンと検証し、これからの日本の文化事業の発展のためのたたき台にすべき宝の山である。…more
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『おどろきの金沢 』伝統工芸と現代アートの狭間で
2017年06月28日これまでずっと疑問に思っていたのは、「なぜ金沢21世紀美術館が作られたのか?」「金沢の伝統工芸と現代アートの関係はどうなっているのか?」ということである。本書を読んで、金沢21世紀美術館について長年抱いてきた素朴な疑問が氷解すると同時に、過去……more
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『THINK WILD あなたの成功を阻むすべての難問を解決する』みんながあっちで、自分はこっち
2017年06月23日本書は、著者のリンダ・ロッテンバーグ氏が創業したエンデバーの活動を通じて得た知見を、一般の人々にも再現可能となるよう整理したもので、アメリカでは既に2014年に出版されベストセラーになっている。帯の推薦者も、シェリル・サンドバーグ(フェイスブ……more
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『モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには』自分のモビリティを最大限まで引き上げること
2017年06月05日モバイルボヘミアンとは、仕事のために生きるのではなく、「自分の好きなことをライフスタイルの中心に据えながら、旅するように働き、暮らす、自由な生き方」「自分らしくいられる時間をできるかぎり長く持つための方法」であり、「仕事、表現、生活のクオリテ……more
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『なぜ働くのか 』アイデアにもテクノロジーが必要だ
2017年05月30日短い本なので結論から言ってしまうと、著者は、「アイデア・テクノロジー」におけるイノベーションを起こそうとしているのである。コンピューターやスマートフォンといった、モノに関するテクノロジーが我々の生活に与えたインパクトの大きさについて異論のある……more
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『人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?』 ポナンザの開発者が語る、AI技術のエッセンス
2017年05月27日本書『人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?』は、AIの研究者自身によるAIの解説本である。チェスと将棋と囲碁を例に取り上げ、AIにおいて最も重要な技術である「機械学習」「強化学習」「ディープラーニング(深層学習)」などの本質を説明し……more
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『日本の工芸を元気にする!』同族企業だからこそ、出来ること
2017年05月07日本書で取り上げられる中川政七商店は、工芸分野における星野リゾートとも呼ぶべきユニークな会社である。工芸業界で初めて商品開発・製造・流通・小売までを全て自社で運営する製造小売モデルを構築し、「遊 中川」「中川政七商店」「日本市」「粋更kisar……more
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『成功する人は偶然を味方にする』そのための具体的な手段は存在する
2017年05月06日本書はコーネル大学の人気教授で、ニューヨーク・タイムズの人気コラムニストでもあるフランク教授の著書ということで、よくありがちなアメリカ的な成功指南書なのかと思って読み始めた。特に、邦題が『成功する人は偶然を味方にする』となっているので、偶然さ……more
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『欲望の資本主義』おカネとは何か?
2017年05月04日ゲーム理論の専門家で大阪大学准教授の安田洋祐氏がナビゲーターを務めるNHKドキュメンタリー『欲望の資本主義〜ルールが変わる時〜』の内容をまとめた本書は、およそ経済活動に関わる全てのビジネスマンにとってmust readの一冊である。最後の「あ……more
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『AI経営で会社は甦る』リアルでシリアスなSの世界
2017年04月10日冨山和彦氏の本は殆ど読んでいるが、本書は単にAI(人工知能)が関わるビジネス領域に留まらず、教育から地方創生から働き方論まで、今我が国が取り組むべき社会問題を全て網羅した、これまでの著書の中で最も包括的な内容の、全ビジネスマン必読の書である。……more
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『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』失敗と、どのように向き合うのか?
2017年02月04日『失敗の科学』というタイトルからは、直ちに「失敗学」を連想する。これは、『失敗学のすすめ』 で有名な東京大学の畑村洋太郎名誉教授が提唱した新しい学問分野で、起きてしまった失敗に対し、責任追及のみに終始するのではなく、物理的・個人的な直接原因と……more
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『再起動 リブート 波瀾万丈のベンチャー経営を描き尽くした真実の物語』起業でもっとも大切な、たった一つのこと
2017年01月17日ビジネスマンの自叙伝のような本は殆ど読まないが、本書は素直に読むことが出来た。自分と著者の年齢が近いこともあり、同時代の様々な出来事が実感を持って感じられたから。そして、本の帯に「僕は4回死に、そのたびに復活した」とあるように、お金カネにまつ……more
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『日米開戦と情報戦』目的の不明確さが招いた悲劇
2017年01月13日「日本は何のためにアメリカと戦争をしたのか?」という、シンプル且つ極めて難しい問題に挑んだのが、本書『日米開戦と情報戦』である。一般的に、戦争は政治の延長と考えられている。「戦争は政治におけるとは異なる手段をもってする政治の継続にほかならない……more