A5版303ページの分厚い本だ。原書のタイトルはBig Oyster、副題はHistory of the HalfShellである。ニューヨークはBig Appleと呼ばれるまえはBig Oysterと呼ばれていた。Halfshellとはボティッチェリの「ヴィーナスの誕生」のイメージであろうか。帯には荒俣宏氏推薦であるから、間違いなく牡蠣とニュヨークの博物学だろう。この本はニューヨークを旅行するときに持って行こうということで買ってみた。ちなみにボクは日本の大ぶりな牡蠣より、アメリカの小さめの牡蠣のほうがはるかに旨いと思っている。そのなかでもシアトル近郊で食べることができる「クマモト」という銘柄が最高だ。この「クマモト」は終戦後に熊本県から西海岸に養殖用として輸出された品種で、いまは日本では作られていない。じつに不思議だ。
人気記事
-
1え?日本語ってこんなに前のめりな言葉やったんか! 『会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか』
-
2『奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って ーUDデジタル教科書体 開発物語』書体デザイナー、渾身のドキュメント!
-
3今週のいただきもの:2023年5月20日週
-
4『土の声を「国策民営」リニアの現場から』地元紙渾身の連載がついに書籍化!リニアは誰のためにあるのか
-
5『母は死ねない』“子のために”という重荷
-
6『眠りつづける少女たち』 集団発生する〈謎の病〉の原因とは
-
7『ピッツァ職人』ナポリピッツァで人生が変わった!
-
8『アナロジア AIの次に来るもの』アナログ王国序説ーーデジタルを超えた次の時代を読む方法
-
9『母という呪縛 娘という牢獄』異常な母娘関係を描いた事件ノンフィクション
-
10『黒い海 』 海の『エルピス』調査報道が明らかにする未解決事件の「真実」
-
11時間とはいったいなんなのか?──『時間は存在しない』
-
12今週のいただきもの:2023年5月27日週
-
13『黒い海 船は突然深海へ消えた』船はなぜ沈没したのか、その真実とは
-
14これから出る本 2023年6月
-
15【連載】『全国マン・チン分布考』
第4回:女陰名+「する」だけが「性交する」ではない