A5版303ページの分厚い本だ。原書のタイトルはBig Oyster、副題はHistory of the HalfShellである。ニューヨークはBig Appleと呼ばれるまえはBig Oysterと呼ばれていた。Halfshellとはボティッチェリの「ヴィーナスの誕生」のイメージであろうか。帯には荒俣宏氏推薦であるから、間違いなく牡蠣とニュヨークの博物学だろう。この本はニューヨークを旅行するときに持って行こうということで買ってみた。ちなみにボクは日本の大ぶりな牡蠣より、アメリカの小さめの牡蠣のほうがはるかに旨いと思っている。そのなかでもシアトル近郊で食べることができる「クマモト」という銘柄が最高だ。この「クマモト」は終戦後に熊本県から西海岸に養殖用として輸出された品種で、いまは日本では作られていない。じつに不思議だ。
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