
刀根 明日香
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今日もどんぶり、明日もどんぶり!『満腹どんぶりアンソロジー お~い、丼 』
2017年3月17日本書は、人気作家たちのどんぶり愛あふれるエッセイ集である。各章をずらりと並べると、「天丼」「カツ丼」「牛丼」「親子丼」「海鮮丼」「い…more
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『MUJI式 世界で愛されるマーケティング』時代や文化を超える、暮らしの普遍性とは何か?
2017年1月23日『MUJI式 世界で愛されるマーケティング』は、無印良品の商品開発やブランドを理論と実践の二つの側面から解説した一冊だ。ブランドのエ…more
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今の日本を知るならこれ!『フランス文学は役に立つ!』
なぜ、今フランス文学なのか。実は、フランス大革命は個の解放を歴史上初めて宣言した非常に大事な出来事であった。個と家族、個と社会の関係…more
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『自然が答えを持っている』大村智をもっと知りたい!
本書は、ノーベル賞受賞講演「自然が答えを持っている」を含めた、大村智先生のエッセイ集である。研究以外のいろんな側面、例えば絵画との出…more
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『ウイルスは生きている』家なき子ウイルスと生命の輪
2016年5月17日「家なき子」のウイルス。生物の細胞という部屋に入って、細胞膜という「壁」に囲まれ、リボソームという細胞内でタンパク質を作る役割を持つ…more
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『ポンコツズイ』ディスって笑え!病気を治せ!
著者の矢作理絵さんが患った病気は、100万人に5人の確率でなる「特発性再生不良性貧血」という厚生労働省指定の血液難病だ。本書では、著…more
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『私のインタヴュー』「女優の私」から「個人の私」へ
5歳で映画界デビューを果たし、年に20本も30本も映画に出演した子ども時代、小学校に通い学ぶ機会さえ与えられず、親類縁者の生活を担っ…more
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『数学の大統一に挑む』こんな私でも数学を好きになれますか?
果たして、現代数学の概念を私のような文系人間が理解出来るのだろうか。本書を読む1周目、数学の単語についていくのに精一杯であった。「ア…more
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『日本国最後の帰還兵 深谷義治とその家族』
中国では「好死不如悪活」という言葉があり、変わり果てた姿になったとしても、死ぬよりは惨めながらも生きている方がよい、という意味らしい…more
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世界地図のいろいろ『オン・ザ・マップ』
2014年12月17日地図に思いを馳せるーー残念ながら私はそんなロマンチストではなく、地図も全く当てにできない方向音痴だ。しかし、宝の地図や、新大陸と聞け…more
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『天人 深代惇郎と新聞の時代』新聞が好きでたまらない連中が新聞をつくっていた
深代は、社の内外、国内外を問わず、実に人とよく付き合っていた。天声人語を書く日々の中でも、寸暇を割いて人と会っていた。横浜支局勤務に…more
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絵筆を捨てて自然に学べ『子どもに伝える美術解剖学』
著者の布施英利先生が行う絵画教室はとてもシンプルだ。絵筆を置いて、自然へと繰り出す。そして自分のはらわたが疼くのを確認したら、素直に…more
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わたしたちは星の材料でできている『あなたのなかの宇宙』
これほどの大発見を現在進行形で体験出来る人は、どれほど幸せだろうか。もしかしたら、宇宙の人間原理もエピジェネティクスもこれに匹敵する…more