村上 浩
-
『発達障害の素顔 脳の発達と視覚形成からのアプローチ』 欠如ではなく、ずれ
" 本書で取り上げられる発達障害は、教育現場でその問題が指摘される自閉症スペクトラム障害やディスレクシアなどから、遺伝子疾患によるウ…more
-
『文化進化論 ダーウィン進化論は文化を説明できるか』 文化も生物のように変異し、競争にさらされ、受け継がれていく
"ダーウィン進化論は、信じられないほど少ない仮定で、驚くほど多くのことを説明してしまう。なにしろ、100万種以上といわれるほど多様で…more
-
『なぜ老いるのか、なぜ死ぬのか、進化論でわかる』 自然選択は、年を取ると引退する
"この200年間における人類の平均寿命の伸長度合いには目を見張る。1840年を起点にとれば、我々の平均寿命は1時間あたり15分も伸び…more
-
『南シナ海 アジアの覇権をめぐる闘争史』 アジアの行く末を握る場所
"BBCなどで活躍したジャーナリストである著者は膨大な資料調査と現地での取材を基に、歴史、経済、国際法、政治、軍事など多角的な視点か…more
-
『馬を飛ばそう』 創造的プロセスなどない、あるのは創造的な成果だけだ
2016年1月12日"P&Gに勤務する普通のサラリーマン時代にIoT(モノのインターネット)のコンセプトを創りあげた著者は、自らの革新的な創造体験を通し…more
-
『アメリカの真の支配者 コーク一族』 石油から思想までを操る華麗過ぎる一族
" 世界最強国家アメリカで、最も影響力を持つのはどの一族だろう。20数年間で2人の大統領を輩出し、さらに3人目の大統領候補を送り出そ…more
-
『ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた』 ヒトは史上最強のインベーダー
"本書は「なぜネアンデルタール人が絶滅し、初期現世人類は絶滅しなかったのかという人類学の大問題」に、最新の研究結果と巧みな想像力で迫…more
-
『宇宙背景放射 「ビッグバン以前」の痕跡を探る』 実験物理学者の戦国時代
2015年11月12日実験物理学者である著者は、宇宙誕生の謎を解き明かすための研究現場が実際にはどのようなものか、理論家がよりどころとするデータはどのよう…more
-
『灯台の光はなぜ遠くまで届くのか 時代を変えたフレネルレンズの軌跡』 新たな科学が新たな技術を、新たな技術が新たな社会をもたらした
"本書は、暗く危険だった海に、希望の光を灯した画期的なレンズの発明を巡る物語である。この物語には、光とはなんであるかという自然科学的…more
-
『〈お受験〉の歴史学 選択される私立小学校 選抜される親と子』 私立小学校を知れば日本の教育が見えてくる
本書では、どのような親子がどのような価値を求めて私立小学校を選択しているのか、私立小学校はどのような試験でどのような親子を選抜してい…more
-
『量子力学で生命の謎を解く 量子生物学への招待』 生命は量子の力を利用しているのか?
"本書では英国サリー大学理論物理学教授ジム・アル=カリーリと同分子生物学教授ジョンジョー・マクファデンが、生命と量子力学の驚くべき関…more
-
『人体600万年史 科学が明かす進化・健康・疾病』 人体はどこからきたのか 人体はどのようなものか、人体はどこへ行くのか
人間の進化と健康と病を中核的テーマとした本書は、3部構成となっている。第一部“サルとヒト”は、チンパンジーともネアンデルタール人とも…more
-
『ガイトナー回顧録 金融危機の真相』 米国財務長官がモラルを犠牲にしてでも守りたかったものとは?
"マスコミの前でしゃべることを好まなかったガイトナーが、危機対応の全容を600頁超の本としてまとめあげたのは、世界規模の金融危機には…more
-
『ザ・フィフティーズ1: 1950年代アメリカの光と影』 アメリカンドリームはこうして創られた
"本書のテーマは1950年代アメリカ。この時代に、ファストフード、郊外の集合住宅、テレビ、性の開放、米ソによる核開発やショーアップさ…more
-
『統計はウソをつく アフリカ開発統計に隠された真実と現実』 こうして数字はつくられる
2015年8月12日"2007年に博士論文の現地調査のためにザンビアを訪れた著者は、「アフリカ諸国で国民所得推計がどのように作成されるかを調べようとして…more