麻木 久仁子
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『第三帝国の愛人』アメリカ大使一家が見た、ナチスの暗い真実
2015年11月24日何かが根本的に変わってしまい、引き返す事が出来なくなる事態に至ったことが、遍く理解されるときというのは、その時代に生きる人々にとって…more
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『このレシピがすごい!』小さな違いに大きな思想と信念
2015年9月23日本書には人気料理研究家が次々に登場する。それぞれが、じつに個性豊かな考え方で料理に取り組んでいる事が分る。例えば「黒豆」のレシピにつ…more
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『カワサキ・キッド』 東山紀之の「少年」以前と少年以後
2015年8月24日本書は「週刊朝日」2009年1月2・9日号から2010年4月16日号に連載されていた自伝的エッセイである。連載開始当初から「アイドル…more
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『メディア・モンスター 誰が「黒川紀章」を殺したのか』みんなに伝えなくちゃ…
2015年6月26日「建築」が限られたエスタブリッシュメントのものから大衆のものへと変わりゆく時代に、作品でも、自らの肉体や言葉でも饒舌に語り、つねに大…more
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『耳鼻削ぎの日本史』”やさしさ”から”見せしめ”まで
2015年6月24日はたして過去の日本社会において耳鼻削ぎという習俗はどんな場面で行われていたのか。当時の人々がその行為にどんな意味を託していたのか。そ…more
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息もつかせぬ極秘作戦。「世紀のドル確認作業」で沖縄を救え!『沖縄返還と通貨パニック』
2015年3月24日"著者の川平成雄氏は沖縄社会経済史を専門とする琉球大学の教授である。あくまでも学者・研究者として、事実を着々と、淡々と抑えた筆致で書…more
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『愛と憎しみの豚』文庫解説 by 麻木久仁子
2015年2月4日関西生まれの著者は、ビーフ王国・アメリカで出会った関東生まれの友達の「カレーはやっぱり、ポークカレーが一番美味しいと思う」…more
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『あんなに大きかったホッケがなぜこんなに小さくなったのか』
2015年1月24日ホッケの干物といえば居酒屋メニューの定番。大皿にもおさまらないくらい大きくて、仲間たちとワイワイつつく魚。家で焼こうとしようものなら…more
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『明治維新と幕臣 「ノンキャリア」の底力』
2014年12月24日来年の大河ドラマは『花燃ゆ』。吉田松陰の妹・文を主人公に、松蔭はもちろん、久坂玄瑞や高杉晋作など長州の志士たちが、その生き様をたっぷ…more
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もうゆり子さんの鼻歌は聞こえない。『さようならと言ってなかった』
2014年11月24日5000万円の借入金問題を追及される猪瀬さんの姿をテレビで見たとき、見る影もなく打ち萎れた姿に愕然とした。札束に見立てた発泡スチロー…more
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世界は「なりすまし」で溢れている!『詐欺と詐称の大百科』
"「なりすまし」というと、ツイッターのなりすましアカウントに釣られて真に受けてしまい、ちょいと恥ずかしい思いをする、というのは今やよ…more
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『無業社会 働くことができない若者たちの未来』
2014年7月24日さて、働いていない若者の話だ。いい若い者が働いていないとは! 眉を顰めるのは大人ばかりではない。当の若年世代からも「私たちの世代が怠…more
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『異邦人』文庫解説 by 麻木 久仁子
2014年7月11日国家とか歴史とかイデオロギー、社会構造という「大きな物語」に飲み込まれてしまうと、ひとつひとつの人生の機微がどこかへ行ってし…more