仲野 徹
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/nakano/
ノンフィクション、とりわけ伝記が好き。それが昂じて専門誌に「なかのとおるの生命科学者の伝記を読む」を連載。単行本(学研メディカル秀潤社)として上梓したところ、成毛代表の目にとまりHONZに参加。書籍購入費の抑制、および、仕事と飲酒と読書のバランスとれた鼎立、が永遠の課題。
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読めば絶対薦めたくなる! 『笑うお葬式』と『通天閣さん』に爆笑、号泣、泣き笑い
2017年12月27日タレントの野沢直子と高山トモヒロが、それぞれの父と母について書いた本である。どちらもかなり困った親なのだが、二人とも反発しながらも心…more
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”意識”を揺さぶる養老孟司の『遺言。』
2017年12月19日「久しぶりに本を書いた」冒頭の文に、いきなり驚愕だ。なんでも、あの超ベストセラー『バカの壁』以来、ずっと「語り下ろし」だったらしい。…more
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誰か嘘だと言ってくれ、『アベノミクスによろしく』と『異次元緩和の終焉』に
2017年11月27日『アベノミクスによろしく』と『異次元緩和の終演』、いずれもアベノミクスは大失敗で、やめるにやめられない状況に陥っていると説く。本当だ…more
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小松の親分ここにあり!『時代とフザケた男~エノケンからAKB48までを笑わせ続ける喜劇人』
2017年10月12日往年の、とは言うまい、現役の名コメディアン小松政夫の交遊録だ。よくこれだけの名スターたちとからみあえたものだと感心する。その上、どの…more
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社会分断による英国の『チャヴ 弱者を敵視する社会』は日本の近未来かもしれない
2017年9月14日『チャヴ』は、英国において用いられる「粗野な下流階級」を指す蔑称である。さらに、「生意気で粗野な態度によって類型化される若年下流階級…more
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みんな大好き大興奮!(のはず)『マンボウのひみつ』
2017年9月2日この本は極めて客観的で科学的なマンボウ本だ。出版されていきなりなのだが、稀書と言って間違いない。どうしてかと言うと、マンボウに関する…more
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親バカ(?)池谷裕二パパの神経科学的な育児日記 『パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学』
2017年8月21日多くはないけれど、著者とタイトルを見ただけで絶対おもしろいだろうと思える本がある。この本がまさにそれだ。脳科学研究の第一人者であり、…more
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『大阪ソースダイバー』にソース文化の真髄を学べ!
2017年8月14日この本は、ソースを軸に、食べ物と下町がおりなす「街的」なことが、あの中沢新一の『大阪アースダイバー』が顔色を無くすほどに掘り下げられ…more
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なんと明るいチ〇コ本 『日本男子♂余れるところ』
2017年7月23日こういった本をあまり読んだことはないが、これほどに性をあっけらかんと描いた本はないのではないか。内容は結構エッチなんだけど、明るくか…more
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痛快!『女子プロレスラー 小畑千代』81歳にして現役
この本、小畑千代という希代の女子プロレスラーの生きざまが紹介されているだけではない。小畑の周辺が丁寧に描かれており、高度成長期の昭和…more
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差別、貧困、食肉、利権、金、そして『路地の子』
主人公は上原龍造。昭和24年に大阪南部の路地、一般的な言葉でいうところの被差別部落、に生まれた無名の人だ。子どもの頃から、出身路地で…more
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いざとなったらコレがある?『偽装死で別の人生を生きる』
あぁもう何もかもイヤになった、生まれ変わってやりなおしたい。誰だってふとそう考えることはあるだろう。残念ながら、生まれ変わるのは生物…more
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いざ萌えん、エロスしたたる『官能植物』
2017年5月14日あなたは植物にエロスを見出したことがおありだろうか?あるのなら、この本の魅力をすでにご存じなのだから、読めばますます植物官能の深みに…more
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行かなくてもいいくらいに解説されてるけど、やっぱり行きたくなってしまう『国立科学博物館のひみつ 地球館探検編』
2017年4月15日日本を代表する国立科学博物館の地球館をHONZ代表・成毛眞が探検する。面白くないはずがない。熱帯雨林の虫とクモ、ミンククジラの寄生虫…more
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みんな”フベンエキ”に生きようぜ!とは思うものの、『ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか? ~不便益という発想』って、なんぼなんでもタイトル長すぎるやろ
2017年4月14日不便益と書いてフベンエキ、聞き慣れない言葉である。便をしなかったら益がある、という話ではない。あたりまえか。便利は益をもたらすが、「…more