おすすめ本レビュー
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『柔らかヒューマノイド ロボットが知能の謎を解き明かす』 つくることは、知ること
2016年6月2日本書では、このソフトロボティクスとヒューマノイドという2つのキーワードを軸に、ロボットの過去、現在、そして未来が語られる。本書の議論…more
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『子どもは40000回質問する』「知りたい」気持ちの正体
2016年5月29日「好奇心」がテーマの一冊である。何が好奇心を枯渇させ、何が好奇心を豊かにするのか。好奇心に火がつくメカニズムはどのようなものか。好奇…more
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覚悟を持って戦後を生きる。『戦争とおはぎとグリンピース』
2016年5月27日本書は、西日本新聞の女性投稿欄「紅皿」に寄せられた投稿のうち、42編を収録したものだ。西日本新聞は、福岡県を中心に九州で発売されてい…more
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やりたいからやる『これからのエリック・ホッファーのために: 在野研究者の生と心得』
論文の数や掲載誌のインパクトを追求する一般的な研究者とは異なり、我が道、我が学問を行く在野研究者たち。制度や固定観念に囚われることの…more
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科学すること、あるいは科学者であること──『右脳と左脳を見つけた男 – 認知神経科学の父、脳と人生を語る』
本書は輝かしい人生を送り、現在70半ばを超えた著者が語る自伝/回顧録である。科学者の自伝と一言でいっても、リチャード・ドーキンスにス…more
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『ロケット・ササキ ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正』シャープの盛衰を決めた「伝説の技術者」
佐々木はどのように電卓戦争を指揮したのだろうか。いやそれ以前に、大正4年生まれで太平洋戦争中には軍需産業のエンジニアだった佐々木は、…more
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『人生はマナーでできている』決してひとりでは生きていけない人生を、人とどう関係していけるのか
2016年5月24日マナーは人を裁いたり値踏みしたりするためにあるのではない。決してひとりでは生きていけない人生を、人とどう関係していかれるか。そのため…more
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地に足つけて生きていますか?『パイヌカジ 小さな鳩間島の豊かな暮らし』
"海からの涼しい風に吹かれ、波の音を聞き、西表島の明かりを見ながら、われわれは毎晩遅くまでビールと泡盛を飲んだ。なにしろ休憩所の三メ…more
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欲しかった言葉ときっと出会える『翻訳できない 世界のことば』
2016年5月23日"心に湧いてくる感情にぴったり合う言葉が見つけられない。言葉で表現しようとすると、ひどくまどろっこしくなってしまう。誰しもそんな経験…more
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『されど人生エロエロ』人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた
2016年5月20日"タイトルの「されど」が良い。人には仕事や趣味、家庭、習い事などいろいろあり、エロは「しょせんエロ」とされがちだ。だが、結局、人生は…more
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ひと息で手に入る幸せ『サーチ・インサイド・ユアセルフ』
2016年5月19日この本は今年読んだビジネス書の中で、断トツにおもしろかった。まだ半年以上あるけれど、この本が2016年のベストビジネス書になるような…more
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『帝国の参謀 アンドリュー・マーシャルと米国の軍事戦略』我々がここにいるのは、知らせるためであり、喜ばせるためではない
2015年1月、アメリカ国防省のとある職員が93歳で退任した。その男はなんと40年に渡り、ネットアセスメント室(ONA)の長として…more
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『ウイルスは生きている』家なき子ウイルスと生命の輪
2016年5月17日「家なき子」のウイルス。生物の細胞という部屋に入って、細胞膜という「壁」に囲まれ、リボソームという細胞内でタンパク質を作る役割を持つ…more
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悪魔が仕掛ける軍拡競争 『カッコウの托卵 進化論的だましのテクニック』
カッコウ、である。見たことがあるような気もするが、記憶は定かでない。しかし、「♪静かな湖畔の森の陰からもう起きちゃいかが」と鳴くとい…more
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新しい環境保全の教科書『「奇跡の自然」の守りかた』
2016年5月13日東京、品川駅から電車で1時間半、終点の三崎口から歩いて20分。小網代は、都心からおよそ60キロの三浦半島にある自然の楽園だ。コンクリ…more