おすすめ本レビュー
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日本語って、深い 『辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術』
2015年5月13日『舟を編む』(三浦しをん著)が本屋大賞を受賞したのが2012年。そのころだろうか、「辞書ブーム」が来たのは。本書は、その立役者のひと…more
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『キューバ危機 ミラー・イメージングの罠』 誰も望まない核戦争が、なぜ現実の恐怖になったのか
2015年5月12日"1962年10月15日から10月28日は、史上もっとも人類滅亡の危機が高まった13日間だった。なにしろ、アメリカとソ連という超大国…more
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『メディア・モンスター』黒川紀章、この微妙な人物の絶妙な人生
2015年5月11日本書は、黒川紀章の人生を600ページを越える分量で描き出した評伝的ノンフィクションである。彼の手掛けた建築物の一つ一つを中心に据える…more
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大人も楽しめる『14歳からのケンチク学』
2015年5月9日本書は「ケンチク」について、中学・高校の18教科を起点にして考えていく本である。日々作品をつくり続けるバリバリの建築家や、大学・大学…more
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『進みながら強くなる』思考と道徳について考える。
2015年5月8日文部科学省が道徳の教科化を決定したことで、喧々諤々の議論が巻き起こった事は記憶に新しい。マスコミなどで繰り返される道徳の教科化を巡…more
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『私は中国の指導者の通訳だった』日中友好に奔走した対日工作員 最後の証言
中国に関する書籍は数あれど、本書は出版までの経緯からしてユニークだ。テーマは戦後の日中関係についてであり、中国人の著者が中国人の読者…more
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まるで空の劇場『ハイジャック犯は空の彼方に何を夢見たのか』
2015年5月5日飛行機に乗り込む前の厳重な手荷物検査は今となっては当たり前の光景となった。テロリストに乗っ取られて、飛行機丸ごとどこかに突っ込まれて…more
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小さな虚構が闇を食う『黒い迷宮 ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実』
2015年5月1日世の凄惨な事件は、数多くの事象が複雑に絡み合って起きるケースが多い。それは現実の上に、様々な虚構が覆いかぶさっていることによるものだ…more
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『気候カジノ』気候変動を経済学から考える
2015年4月30日地球温暖化あるいは気候変動。日々ニュースを騒がせるトピックであり、関連する書籍もたくさん出版されているにも関わらず、これほど良書に巡…more
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『「衝動」に支配される世界—我慢しない消費者が社会を食いつくす』衝動をコントロールする為に
2015年4月25日高額な薬であっても延命効果が少しでもあるならば自宅を担保に入れてでもすがりたくなる。政治家はビッグデータを駆使して、本来必要な政策提…more
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『コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと』 本質にいたる思考
" コンテンツとはそもそも何なのか、クリエイターはどのようにコンテンツを生み出しているのか、1億総クリエイター時代にコンテンツはいか…more
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『葬送の仕事師たち』モノトーンの彩り、サイレントの響き
葬儀とは誰にとっても一生に一度しか訪れないライフ・イベントであり、聖と俗を隔てる「結界」のような空間で行われる。その中で裏方として、…more
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『ルポ 居所不明児童』 消えた2万4000人の子どもたち
2015年4月20日383人。2014年の所在が分からない小学生と中学生の数だ。文部科学省では「居所不明児童」と呼び、居場所もわからず、就学の確認もでき…more