おすすめ本レビュー
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嵐の時代が生んだ、奇跡の人間賛歌『園芸家の一年』
2015年4月1日反ファシズム的作品を多く発表していたカレルは脅迫を受けながらも祖国で生きる道を選び、亡命しなかった。そして世を去った翌年、ナチス・ド…more
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『解放老人』認知症を前向きに見つめる
一般的にネガティブなイメージで語られることの多い、認知症。そこに前向きな視点を見い出そうとするのが本書である。キャリア30年を超す名…more
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時代に相応しいやり方で、生活と思い出を守る『遺品整理士という仕事』
遺品整理士という仕事をご存じだろうか。彼らは民間資格を有したプロフェッショナルである。遺族の気持ちに寄り添いながら遺品整理を管理する…more
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『マーケティングの嘘』大票田を個で理解する
2015年3月26日副題にある「団塊シニアと子育てママ」は、ご存知の通り、消費の大票田である。その実態を見誤ってしまったら、ビジネスの成功などおぼつかな…more
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『臓器移植の人類学』生死の境界線は変わっていくか
"脳死という言葉は、そもそも臓器移植をおこなうために生み出され、普及したというのが正しい 脳死が先だったのか、臓器移植医療の成立が…more
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次の世界を知るために『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』
2015年3月25日ディープラーニング、機械学習、人工知能……正確な未来予測は無理でも、だいたいの方向性において人類は「技術的な進歩」を重ねてきたし、こ…more
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息もつかせぬ極秘作戦。「世紀のドル確認作業」で沖縄を救え!『沖縄返還と通貨パニック』
2015年3月24日"著者の川平成雄氏は沖縄社会経済史を専門とする琉球大学の教授である。あくまでも学者・研究者として、事実を着々と、淡々と抑えた筆致で書…more
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熱くて面白い。不思議な科学本『サルバルサン戦記』
著者の岩田先生は、不思議な本を書く人だ。自身の専門である感染症を核にして、抗生物質、ワクチン、さらにはパニックに対するリスクコミュニ…more
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『天才を生んだ孤独な少年期』つながりの過剰は愚民社会の到来を招くか?
2015年3月21日本書に登場するのは、レオナルド・ダ・ヴィンチ、アイザック・ニュートン、トーマス・エジソン、夏目漱石、アルベルト・アインシュタイン、そ…more
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『老人たちの裏社会』生き地獄化する余生
2015年3月20日"65歳以上の高齢者の万引きの増加が話題になったのは20年ほど前だったか。当時は全体に占める割合が1割に達したことで注目を集めていた…more
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いずれは我が身か? 『本で床は抜けるのか』
2015年3月19日本で床が抜ける。そんな不安に襲われたことはないだろうか。まさかないだろうとは頭では分かっていても、ないと確証を得るのも難しいため、心…more
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『たった一人の熱狂』トークライブアプリ「755」から生まれた幻冬舎社長、見城徹「魂の言葉」集
2015年3月18日この「たった一人の熱狂」も「みのわ」という「やじうま」編集者がオファーしたからこそ生まれた作品である。流石、あの角川春樹に仕えベスト…more
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『切り裂きジャック 127年目の真実』DNA鑑定を駆使して伝説のシリアルキラーを追え!
切り裂きジャックというシリアルキラーが存在した。127年前のイギリスに。この殺人犯の呼び名は映画や文学作品といった大衆娯楽の中にたび…more
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『巨大な夢をかなえる方法 世界を変えた12人の卒業式スピーチ』 世界に君臨する成功者たちの金言集
卒業式のシーズンですね。華やかな袴姿の女子学生を見ると、自分が卒業した当時のことを思い出します。もう遠い昔になりました。卒業して新た…more
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奇跡の伝説から物語へ 『完治 – HIVに勝利した二人のベルリン患者の物語』
2015年3月14日医学の歴史は、数多くの物語で彩られている。この本は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染を「完治」した二人の『ベルリン患者』に始まる物…more