おすすめ本レビュー
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『目の見えない人は世界をどう見ているのか』見えないことから見えるもの
目が見えないことは、大きなハンデとしてとらえられがちだ。しかし、視覚障害者の生きる「見えない世界」に想像を巡らせれば、また違った見方…more
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『アホウドリを追った日本人』 「帝国」日本の拡大はここから始まった。
鎖国が解かれた明治以降、日本人は小さな船を操り数々の危険を乗り越えて、海の彼方の無人島を目指した。最初は八丈島近く、やがて大海原を越…more
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『6度目の大絶滅』が今まさに進行中
約6500万年前の白亜紀末に恐竜ふくむ全生物種の70%が絶滅した大量絶滅にひとしい事態が今まさに起こっている。本書では、『ニューヨー…more
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”我は死なり 世界の破壊者なり”
『原子爆弾 1938~1950年』原子爆弾の原理、マンハッタン計画、ソ連のスパイ、戦争の進捗、大国の思惑などなど。むしろこれだけの話がよく一冊におさまったものだ。これ…more
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『6度目の大絶滅』で人類も絶滅するのか?
アマゾンの熱帯雨林、アンデスの高地など世界のいたるところで、多くの生物種が絶滅している。ただし、ダーウィンの自然淘汰説からも分かるよ…more
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『主夫になろうよ!』偏見をぶち破る
2015年4月10日"主夫になりたいと思ったことがある。思ったものの、主夫はあまりにも謎めいた存在であり、踏ん切りがつかなかった。あまりにも母数が少なく…more
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場所愛、ありますか?『オフ・ザ・マップ』
自称「独立国家」、飛び地、消滅した国々、廃墟、立ち入り禁止区域……。一見、本書はそうした曰くつきの場所を世界中から集めた「珍スポット…more
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『コカイン ゼロゼロゼロ』あまりにも凄惨な現実
ミゲル・アンヘル・フェリックス・ガジャルド、通称〈エル・バドリーノ〉はメキシコで「コカインの帝王」と崇められた男だ。今も〈エル・バド…more
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『「音大卒」は武器になる』 ピアニストを撃つな!
2015年4月7日西部開拓時代のアメリカの酒場には、ケンカ騒ぎの殺し合いからピアニストを守るために、「ピアニストを撃たないでください」と貼り紙がしてあ…more
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『つくし世代』それな!
昨年からライブやフェスへよく行くようになり、そこで知り合った一回りくらい下の世代(20代前半)の人たちと接する機会が増えている。いま…more
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さらに積み上げよ!『サイエンス・ブック・トラベル: 世界を見晴らす100冊』
2015年4月5日専門家陣の本のセレクションを通して各分野のサイエンス・ノンフィクションを知ることのできる本書。サイエンス・ノンフィクションを巡る旅を…more
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『ナチスと精神分析官』ナチ気質という未解決問題
2015年4月3日第二次世界大戦が終わってから70年近くが経つにもかかわらず、いまだナチスというのは悪のレベルを推し量る一つの「ものさし」である。狂信…more
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『人類五〇万年の闘い マラリア全史』 100万人の命を奪う殺し屋
本書は、恐るべきマラリアと人類の50万年にも及ぶ闘いの記録である。本書を読めば、人類が築きあげてきた歴史がいかにマラリアに影響を受け…more