おすすめ本レビュー
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『ものの言いかた西東』 - 大阪の空中殺法「よう、言わんわ」、東北の万能奥義「どうも」
2014年9月11日本書は、ものの言いかたに表れる地域毎の違いから、それらを生み出した社会的な要因、さらには影響の連鎖や歴史的な側面にまで着目した一冊で…more
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チャラめの美術好き・文学好きに読ませて反応をテストしてみましょう!バロウズ×ウォーホルの対談集
2014年9月10日今回とりあげる対談集『テープ』は、20世紀に生まれ20世紀に死んだ、この2人のアメリカ人が、それぞれの晩年に過ごした日々を捉えた対談…more
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消された歴史『浮浪児1945-戦争が生んだ子供たち』
"冒頭から引きこまれる。「いまの私には、死はただ一ツの人間らしい道を歩んだということのできる方法です」今から65年前に15歳の少年が…more
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『娼婦たちから見た日本』哀しみの黒いさざなみ
2014年9月8日娼婦。その存在はいつの時代も様々な点で男たちを惹きつけてきた。実直な青年と高級娼婦の愛を描いたデュマ・フィス著『椿姫』や映画『プリテ…more
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『無敵の天才たち』あの夢のような15年間は戻ってはこないのだ
2014年9月3日"著者のダグ・メネズは1957年テキサス州生まれ。 1981年にはサンフランシスコ州立大学でフォトジャーナリズムの学位を取得した。 …more
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『地方消滅 東京一極集中が招く人口急減』 未来は変えられるか?
2014年9月2日"日本にとって、「人口減少」は将来の危機ではない。著者の試算によれば、全国794市区町村においては、高齢者人口ですら減少が始まってい…more
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『石の虚塔 発見と捏造、考古学に憑かれた男たち』 - 神の領域は無法地帯なのか?
2014年9月1日「魔がさした」ーー世間を震撼させるほどの大事件を起こした人物が、このようにコメントしたことを聞けば「何を寝ぼけたことを」と思うのが普…more
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『意識をめぐる冒険』 我々はどこから来たのか
2014年8月29日"本書は「主観的な感覚や意識はどこから生じてくるのか?」という問いに関する最新の研究成果が紹介された一冊だ。意識の研究ほど、広く根源…more
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『祖父はアーモン・ゲート』虐殺者と家族の葛藤
映画『シンドラーのリスト』を見た人は覚えているだろう。プワショフの強制収容所でユダヤ人を無慈悲に殺す所長の姿を。彼はシンドラーの友…more
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動物殺処分ゼロへ―現状を訴える高校生のプロジェクト『いのちの花~捨てられた犬と猫の魂を花に変えた私たちの物語~』
2014年8月27日鮮やかなオレンジ色の花が印象的な表紙のこの本は、青森県立三本木農業高等学校動物科学科が行っている動物殺処分ゼロを目指す「命の花プロジ…more
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『革命キューバの民族誌』理想と現実の狭間から見える新しい生き方
キューバを賞賛し理想的な未来を託す人たちは高度で無料な医療や教育、英雄チェ・ゲバラやフィデル・カストロを語る。一方で、キューバに怪訝…more
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『マヤ・アンデス・琉球 環境考古学で読み解く「敗者の文明」』 失われた文明にみる人類の未来
2014年8月22日本書は、考古学や歴史学などの文系専門家と年代測定や古環境科学などの理系専門家が学問の垣根を超えて共同研究を行った、文部科学省科学研究…more
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『似ていることば』 - 「林」と「森」はどう違う?
2014年8月21日2枚の並べた写真を見比べることで違いに気付き、めくった次頁の説明によって言葉で理解する。この発見と理解という二つの欲求を、一度に満た…more