おすすめ本レビュー
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思考こそが世界を救う 『ハンナ・アーレント』
2014年5月28日ハンナ・アーレント。どれくらいの知名度なのだろう。恥ずかしながら、昨年、この名を冠した映画を見るまで、その業績はおろか名前すら知らな…more
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『本屋の雑誌』本に関わる世界の今昔
2014年5月27日『本の雑誌』という月刊誌がある。その名の通り、本にまつわる記事を中心とした雑誌で、現在最新号は2014年6月号。(ちなみに、この号は…more
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『排泄物と文明』うんちのうんちく
約70億の人類は約4億トン近いウンコを、家畜(ニワトリ約190億、ブタ約10億、ウシ約14億、ヒツジとヤギ約18億)は控えめに見積も…more
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『真実 新聞が警察に跪いた日』 - 栄光からの転落
2014年5月24日輝かしい成果を誇った北海道新聞は、実は水面下で圧力に屈し「警察に跪いていた」のだ…。裏切り、密告、恫喝、謝罪。本書は、企業ジャーナリ…more
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『エピジェネティクス』見た目や性質は、氏か育ちか、だけじゃない?
2014年5月23日HONZ内で「これを読んでいないと、まるで話についていけない本」というのが存在する。中でも特に話題に上るのが、岩波科学ライブラリー『…more
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『中国の歴史認識はどう作られたのか』 共産主義から愛国主義へ
"天安門事件以降中国では、鄧小平の大号令のもと愛国主義教育の大キャンペーンが行われていく。そして、この愛国主義教育によって深く埋め込…more
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『切断ヴィーナス』 - もっと高く、もっと遠くへ、そしてもっと美しく。
本書に登場する11人の女性には、一つの共通点がある。それは、全員が義肢装具士・臼井二美男さんによって手がけられた義足を身につけている…more
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『孤独死のリアル』 おひとりさまの老後に向けて
2014年5月20日「死ぬ時まであなたと一緒!」などというかつてどこかで聞いたせりふはもはや昼メロでしか見当たらないのかもしれない。死は最後の最後は誰も…more
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『京都大学人気講義 サイエンスの発想法』世界に誇れる名講義
2014年5月19日感動を飛び越してショックだ。こんな面白い講義をリアルタイムで受けている京大生には、同じ大学生として嫉妬全開である。まあ、受験生時代の…more
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『沸騰!図書館』市長、おきつーござんした!
2014年5月17日目立たない地方都市の一つであった武雄市が、日本中に知られることになった図書館改革、「TSUTAYA図書館」の発端である。たかだか図書…more
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Survive first! (まずは生き残れ!)『犬と、走る』
2014年5月16日本書は犬ぞりに魅せられ、単身カナダに飛んだ一人の女性の物語だ。彼女の名は本多有香。今年42歳になるが、とてもそうは見えないフォトジェ…more
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『テキヤはどこからやってくるのか?』知的好奇心を満たしてくれる一冊
2014年5月15日テキヤさんは、一体どういう人たちで、どこからやって来て、そしてどういう商慣習のもとで縁日や祭りに参加しているのか。本書は、普段なかな…more
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”こんな面白いもんがあったんか” 『文楽へようこそ』
この本、人形遣いである桐竹勘十郎さんと吉田玉女(たまめ)さんが、文楽ファンを開拓するために作られた本だ。いくつものセクションに分かれ…more
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『暴露 スノーデンが私に託したファイル』世界24カ国同時発売−世界最速レビュー
2014年5月13日本書は世界24カ国同時発売である。日本では本日朝から書店店頭に並べられている。ということはこのレビューが世界最速になるかもしれない。…more
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『年収は「住むところ」で決まる』 プログラマーが多い街にはヨガ教室が多い
2014年5月12日中国から“ものづくり”を取り戻せ。こんなスローガンが聞かれるのは、かつてのものづくり大国・日本だけではない。リーバイスのようなアメリ…more