おすすめ本レビュー
-
『テクニウム』 - 利己的なテクノロジー
2014年7月11日原題は『What Technology Wants』=テクノロジーの望むもの。テクノロジーの歩みを『種の起源』のように捉え直すという…more
-
『愛を科学で測った男』 愛情と孤独のあいだ
"本書は、サルによる実験を通じて「愛情」の研究を行ったハリー・ハーロウ教授の伝記である。 著者は、「霊長類を動物実験として用いるこ…more
-
鼻孔をくすぐる悲しみ『世界はフラットにもの悲しくて』
2014年7月8日洋書の写真集が好きな私は、大型書店を訪れた際には必ず洋書コーナーで様々な写真集を眺める。必ず手に取るのは、ファッション写真と報道写真…more
-
つなげ!つなげ!『紙つなげ!』たすきを渡し、思いよ届け!
2014年7月3日つなげ!つなげ!つなげ!人は常に誰かを必要としている。そしてきっと、誰かに必要とされている。生きている限り、いくつものたすきが様々に…more
-
『サルなりに思い出す事など』 ゴリラにはなれなかったけれど
本書は、1978年から20年以上にわたって東アフリカの国立公園でヒヒの研究を続けた著者の回顧録である。サポルスキーが本書で明らかにす…more
-
大切な人を、理不尽に喪ったことはありますか?『喪の途上にて――大事故遺族の悲哀の研究』
2014年7月1日1985年に起きた、日航ジャンボ機墜落事故。折しも夏休み、家族連れやビジネスマンで満席だった旅客機は羽田を発って間もなく操縦不能に陥…more
-
『浪速のロッキーを〈捨てた〉男 稀代のプロモーター・津田博明の人生』ボクシングビジネスの光と影
2014年6月30日"世界タイトルまで行くには、テレビ局がついてくれなあかん。そのためには注目されることが大事や。おまえがプロデビューしたら、オレが適当…more
-
東北が日本を支える。『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている』
2014年6月27日2011年3月11日、14時46分。東北地方を襲った地震と津波。いわゆる東日本大震災は、宮城県石巻市に大きな被害をもたらした。石巻市…more
-
自分が旅立つ前に残しておくべきものは?『死者を弔うということ』
"誰にとっても死は他人ごとでもあるかのように振り払いたくなるが、避けられない死。本書は、人が意識を失った後のできごと、「弔い方」を世…more
-
本が導く「楽しい」のその先 『ROADSIDE BOOKS 書評2006-2014』
2014年6月25日ページをめくるたびに、心が強く突き動かされる本がある。少し時間が経つと、そのときの興奮や気づきが薄れてしまうものだから、何回も何回も…more
-
『紙つなげ!』2014年上半期最高の社会派感動ノンフィクション
2014年6月24日「この工場が死んだら、日本の出版は終わる・・・」こんな帯が巻かれた本を書店で見て、手に取らずに店頭を通り過ぎることができる本好きは少…more
-
伝説の奇書『くう・ねる・のぐそ』文庫化記念! 対談式文庫解説
本書は、おそらく世界中を見ても類書がまったくない、唯一無二の本。そのテーマからして他の追随を許さない、まさに「独走」状態の一冊だよね…more
-
文化系の後輩にオススメしたい本No.1!『20世紀エディトリアル・オデッセイ』
2014年6月21日本をプレゼントする、という文化はもっと定着してほしいなと思っています。でも、どんな本を贈ったものか、けっこう悩んでしまいますよね。今…more