おすすめ本レビュー
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核兵器よりもたちが悪い『人類史上最強 ナノ兵器』
2017年12月26日昆虫サイズの超小型ロボ兵器ナノボットによる毒殺攻撃。まるでSFのような話だが、SFのような世界はそう遠くない将来に実現化しそうだ。ナ…more
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『退屈すれば脳はひらめく』マインド・ワンダリングがいいんじゃない?
"2015年2月、著者はホストを包めるニューヨーク公共ラジオ局の番組で、リスナーに「ぼんやりする時間をみんなで取り戻そう」と呼びかけ…more
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あなたがたった今、これを読んでいるという途方もないありえなさ──『生命進化の偉大なる奇跡』
2017年12月25日本書『生命進化の偉大なる奇跡』はイギリスの解剖学者・人類学者であるアリス・ロバーツによる、人類進化の中でも特に解剖学・発生学を中心と…more
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『結論は出さなくていい』番組プロデューサーが語る、「脱構築」の指南書
本書『結論は出さなくていい』を一言で言い表すなら、現代を支配する浅薄でしかも強固な固定観念を打ち破るための、知的誠実さによって貫かれ…more
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『聖❤尼さん 「クリスチャン」と「僧侶女子」が結婚したら』夫婦で綴る笑いと涙の異文化体験
2017年12月24日露の団姫が運命の出会いをした相手が、太神楽曲芸師の豊来大治朗。だが彼はクリスチャン。僧侶はキリスト教徒と結婚できるのか。本書はお互い…more
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『猫はためらわずにノンと言う』吾輩は吾輩である
2017年12月23日本書『猫はためらわずにノンと言う』は、フランスでベストセラーとなり、22カ国で翻訳された、猫に学ぶ自由な生き方の指南書である。歴史を…more
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『宗教国家アメリカのふしぎな論理』 矛盾だらけのアメリカを宗教から読み解く
その男は酒もタバコもしない。ギャンブルに手を出すこともない。刺激物はコーヒーすら飲まないのだ。信心深くキリスト教の教会に通い、積極的…more
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『ハッパノミクス 麻薬カルテルの経済学』麻薬王は、誰もがみな名経営者!?
2017年12月21日"「一般企業もマフィアもやっていることは同じですよ」 もしあなたが真面目なサラリーマンで、誰かに面と向かってこんなことを言われ…more
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大きいことはいいことか?『巨乳の誕生』
2017年12月20日"大きいことは、いいことだ。 高度経済成長期、チョコレートのCMでこのフレーズが流行ったのを年配の人は覚えているかもしれない。…more
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”意識”を揺さぶる養老孟司の『遺言。』
2017年12月19日「久しぶりに本を書いた」冒頭の文に、いきなり驚愕だ。なんでも、あの超ベストセラー『バカの壁』以来、ずっと「語り下ろし」だったらしい。…more
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言葉の解釈をめぐる、解決困難な諸問題──『自動人形の城: 人工知能の意図理解をめぐる物語』
2017年12月18日"本書は、数学的原理に裏打ちされた傑作ファンタジィである『白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険』、その続篇『精霊の箱…more
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『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』「民族協和」を目指した学生たち
2017年12月17日本書は、著者が建国大学卒業生たちを訪れ、大学時代の様子や卒業後の人生についてインタビューしたのをまとめたものである。建国大学が傀儡国…more
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『PRE-SUASION: 影響力と説得のための革命的瞬間』 説得上手な人たちは事前に何をしているのか
2017年12月15日本書は、社会心理学者のロバート・チャルディーニによる単著で、あのベストセラー『影響力の武器』の続編にあたるものである。かつてチャルデ…more
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『消された一家』北九州・連続監禁殺人事件の発覚から15年、やるせなさと救いが同時にやってきた
"今年もたくさんの新しい本と出会い、様々な刺激をもらってきた。だが今年読んだ本の中で、最も印象に残ったものを挙げよと言われれば、それ…more
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僧侶で歴史は動いた 『日本の奇僧・快僧』
2017年12月13日奇僧はまだしも、快僧……? 道鏡、西行、文覚、親鸞、日蓮、一遍、尊雲(護良親王)、一休、快川、天海……お坊さんの名前が10人ずらり。…more