著者自画自賛
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『この作家この10冊2』 僕の担当は「沢木耕太郎」
2019年10月28日アスリートの引退時期を決めるのは難しい。私の原稿は、気がつくとこんな書き出しになっていた。かつて沢木が、あるボクサーに執着して残した数多の文章の断片が澱のように私の中に漂っていたからだと思う。今回の原稿を書こうとしたとき、その澱がフワッと表面……more
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『この作家この10冊2』私の担当は「北方謙三」
2019年10月28日私が紹介したのは「北方謙三」。ご存知“顔文一致”のこわもて作家である。知っている人は知っているだろうが、私は彼の秘書を22年務めた。作品の資料を集め整理するのが仕事のひとつだったので、多くの作品が生み出される現場にいたのだ。そして私のオススメ……more
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『人生の諸問題 五十路越え』笑いながら読んで考える「悩まない生き方」
2019年08月29日現在、五十路から還暦越え街道を走る私たち世代は、団塊世代とそのジュニアの間にあって、そもそも絶対数が少ない。この先の時間が有限であることを、うっすらと感じながら、後ろを振り返った時に、「あるある」で盛り上がる相手が、なかなか少ない。と、出版ビ……more
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そうだ、夏休みには伝記を読もう! 『生命科学者たちのむこうみずな日常と華麗なる研究』
18人の生命科学者たちの人生を紹介した「なかのとおるの生命科学者の伝記を読む」の文庫化です。全面改訂しただけじゃなく、最後に、あつかましくも自伝を付け加えてあります。偉大な研究者たちには、そして、まったく偉大でない研究者であっても、けっこうな……more
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ヒョウ柄に金箔押しのド派手カバー『仲野教授の そろそろ大阪の話をしよう』は”真の大阪”を知るためのバイブルだ!
みんなが気づいていない大阪の良さ。大阪人、大阪弁、かつての色街、大阪城、大阪の私鉄、食、音楽、おばちゃん、落語、ソース文化、大大阪時代、そして、東京と大阪の違い、という12のテーマについて語り尽くした対談本です。むっちゃおもろいこと、保証しま……more
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『資本主義はどこに向かうのか 資本主義と人間の未来』
2019年07月12日本書には「・・・すべき」という結論はない。しかしながら、我々が好むと好まざるとに関わらずその中で生きている資本主義社会がこれからどこに向かうのか、そして我々はそれに対してどう対峙してどう能動的に働きかけていくのか、その重要な出発点になると信じ……more
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『人生で大切なことは泥酔に学んだ』悲しいかな、酒を呑んでしくじったところで人生は終わらない
2019年07月03日日本は失敗が許されない社会といわれてきた。一度、レールを踏み外すと、再浮上が難しい。組織の論理も加点よりは減点に重きを置く。だが、悲しいかな、酒を呑んでしくじったところで人生は終わらない。いや、むしろしくじったところでどう振る舞うか、酒癖がや……more
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『情熱でたどるスペイン史』めまいがするほど複雑な歴史を、「情熱」という養分で解き明かす
2019年02月04日本書は受けねらいのチャラい書物ではないのです。ここでキーワードになっている「情熱」には、じつはとても深い意味があって、スペインの古代から現代までの長い歴史のドラマと密接にからんでいた「全体的な生の流れとの一致の感情としての情熱」を問題にしてい……more
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『核兵器』極小の世界が生み出す、極大の破壊力のメカニズム
2018年12月29日核兵器──初めて登場してから70 年以上経った今でも、人類は未だ、これを超える威力を持った兵器を手にしていません。原子核という、我々の身体や、身の回りの全てのものを構成する、極「当たり前のもの」が、何故これほどまでに圧倒的な威力を持つ兵器の素……more
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『(あまり)病気をしない暮らし』(略称:あま病)を読んで健やかに!
2018年12月14日ベストセラー『こわいもの知らずの病理学講義』についで、二匹目のドジョウを狙って出しました。笑って読んで健やかに。ダイエット、お酒、がん、遺伝など、身近なトピックスをわかりやすく解説してあります。おもしろいよっ!…more