2017年11月
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『サルは大西洋を渡った──奇跡的な航海が生んだ進化史』 大海原という障壁を越えて進出する生物たち
本書が挑んでいる問題は、世界における生物の不連続分布である。世界地図と各地に生息する生物を思い浮かべてほしい。大西洋を挟んで、サルは…more
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今週のいただきもの:2017年11月5日週
2017年11月11日地元、横浜の大さん橋に行ってきました。国内外の大型客船が寄港する客船ターミナルで、屋上は天然芝とウッドデッキになっています。カフェや…more
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『全員死刑』父も母も兄も弟も死刑確定
2017年11月10日2010年11月に刊行された『我が一家全員死刑』(コアマガジン、後にコア新書で再刊)は衝撃的な一冊であった。「人は見た目が9割」なら…more
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『幻の惑星ヴァルカン』 それはいかにして「発見」され、いかにして葬り去られたのか
ヴァルカンはその生い立ちからして冥王星とは異なっている。というのも、そもそもそんな星は存在すらしていなかったからだ。では、存在しない…more
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『レッド・プラトーン 14時間の死闘』ある小隊の対タリバン攻防戦 濃密な描写による記録文学
読後感はひとこと「凄絶にして重厚な戦争映画を飽きることなく最後まで観てしまった」である。本書はアフガニスタンの一拠点における14時間…more
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Imagine there’s no cars. 『対岸のヴェネツィア』
2017年11月9日本書は、2011年に『ジーノの家』で講談社エッセイ賞、日本エッセイスト・クラブを受賞した凄腕の書き手、内田洋子の最新作である。『ジー…more
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『ヒトラーの原爆開発を阻止せよ! “冬の要塞”ヴェモルク重水工場破壊工作』戦記物では収まらない大作!!
本書は第二次世界大戦のさなか重水をめぐり行われた連合国とナチスとの攻防に脚光を当てた作品だ。舞台はノルウェーのオスロ西方にあるテレ…more
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『麿赤兒自伝』憂き世 戯れて候ふ
自伝とあるので敷居が高いように思えるが、全くそんなことはない。むしろ本書は、気軽に楽しめる喜劇エンターテインメンだ。喧嘩に明け暮れた…more
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『ドビュッシーはワインを美味にするか? 音楽の心理学』
本書を読んで私がまっさきに思い浮かべたのは、某有名CDショップが使う「NO MUSIC, NO LIFE」(音楽なしじゃ…more
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『どうしても欲しい! 美術品蒐集家たちの執念とあやまちに関する研究』理想の自分に近づきたくて
2017年11月6日本書は、古美術品の私的コレクションを築き上げた人々の動機と自己認識について分析した一冊である。著者は美術品犯罪研究の専門としてアメリ…more
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『だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人』日本社会の持つ偏見のるつぼ
今回の舞台はタイのバンコク。経済発展は著しいが、2014年に何度目かの軍事クーデターが起こったように安全な国とは言い難い。ここに日本…more
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今週のいただきもの:2017年10月29日週
2017年11月4日安売りに釣られて買った、人参がしなびてきたので、慌ててミートソースを作りました。子どもから大人まで大好きなミートソースですが、イタリ…more
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『人間をお休みしてヤギになってみた結果 』ヒトは悩むことから解放されるのか?
2017年11月3日"今回彼が挑戦するのは、人間をお休みしてヤギになるということ。ちなみに本書は、文庫版で全271ページである。そのうち実際ヤギになって…more













