人物
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『命のまもりびと 秋田の自殺を半減させた男 』
2017年5月30日中村智志『命のまもりびと』はとても貴重な記録である。2002年に秋田で命の相談所を立ち上げ、以来独自の活動をつづけている佐藤久男を丹…more
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『Xプライズ 宇宙に挑む男たち』 現実的な理想主義者たちが本気で宇宙を目指した
"それは、あらゆる面で無謀なレースだった。 ""政府の支援を受けずに3人乗りのロケットを製造し、宇宙の入口へ2週間以内に2回到達し…more
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『イブン・バットゥータと境域への旅』
14世紀の初めにモロッコで生を受けたイスラームの法官、イブン・バットゥータは、なぜ30年に及ぶ大旅行を達成し得たのか。その背景には、…more
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『コンスタンツェ・モーツァルト 「悪妻伝説の虚実」』本当に「琥珀の中に閉じ込められた蠅」のようだったのか?
2017年4月13日『コンスタンツェ・モーツァルト 「悪妻伝説の虚実」』は、世界三大悪妻とまで称されるモーツァルトの妻の実像に迫った一冊。伝説というもの…more
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人は見た目が、何パーセント?『顔ニモマケズ どんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語』
2017年4月12日もしも顔などの見た目に大きなあざや変形などの目立つ症状がある場合、ネガティブな人生が約束されてしまうのか? 本書は、そうした症状をも…more
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お師匠さん、待ってましたっ!『文楽・六代豊竹呂太夫 五感のかなたへ』ひたすらに
2017年4月8日この春、襲名披露をおこなう六代豊竹呂太夫の伝記である。その赤裸々な人生の告白に、呂太夫師匠を知らない人にも、文楽を知らない人にも、間…more
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すべて捨てろ!『死してなお踊れ 一遍上人伝』
本書は、鎌倉時代において「踊り念仏」で知られる一遍上人の評伝だ。こうした本は、仏教用語を使うため堅苦しくなりがちだが、著者は口語で語…more
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『無冠の男 松方弘樹伝』「最後の映画スター」のあの眼力が蘇る
2017年4月2日本年1月21日、俳優・松方弘樹が脳リンパ腫のため亡くなった。享年74。本書は松方が闘病生活に入る前、2015年に行われた取材をもとに…more
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『無冠の男』マグロを釣らない松方弘樹
2017年3月30日松方弘樹と聞けば「多くの女性との浮き名を流した二世俳優」との印象が強い。もしくはマグロ釣りが好きな人か。亡くなったときのワイドショー…more
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何のために働くか、人としてどうありたいか『奇跡の醬 陸前高田の老舗醤油蔵八木澤商店再生の物語』
本書は、八木澤商店の人たちが廃業の危機に直面し、次々に降りかかる困難と対峙しながらも、再び醤油を造り始めるまでの記録である。しかしそ…more
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『地下道の鳩 ジョン・ル・カレ回想録』
2017年3月10日85歳にしてなお注目されているジョン・ル・カレが回想録を書いた。それが本書である。小説執筆に先立ってかならず現地取材を敢行してきた人…more
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『宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人』誰も見たことのない宮沢賢治を描く
2017年3月1日"賢治を愛する者は、誰もが「自分だけの賢治像」を大切に持っている。ぼくの場合は「超一流の教師」「歩く人」「大正の煩悶青年」の3つだ。…more
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『プーチンの世界 「皇帝」になった工作員』プーチンに備わった6つのペルソナを読み解く
"ウラジミール・プーチンという政治家は多くの謎に包まれた男である。ユーラシア大陸にまたがる大国を長年にわたり統治し、欧米の価値観や政…more