社会
-
『だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人』日本社会の持つ偏見のるつぼ
2017年11月6日今回の舞台はタイのバンコク。経済発展は著しいが、2014年に何度目かの軍事クーデターが起こったように安全な国とは言い難い。ここに日本…more
-
『家族をテロリストにしないために イスラム系セクト感化防止センターの証言』「取り込み」はいかにして行われているのか
2017年10月31日本書は、実際にテロ組織に加入しようとする若者を引きとめたり、社会に復帰することを支援したりといった活動を行う「イスラム系セクト感化防…more
-
『ウォークス 歩くことの精神史』めくれば、歩きたくなる本
原書のタイトルは「Wanderlust」、旅への渇望という意味を持つ。著者レベッカ・ソルニットの代表作であり、著者自身が旅への渇望を…more
-
『海賊の世界史 古代ギリシアから大航海時代、現代ソマリアまで』海賊は社会を映す鏡である。
海賊ははるか古代より存在する。様々な文化、様々な海域、様々な政治状態、そして様々な民族によって海上での略奪行為は行われてきた。海賊と…more
-
きっと本屋を開きたくなる 本ブームの謎に迫った『本の未来を探す旅 ソウル』
韓国の首都ソウルでは、いま空前の本ブームが起きている。「独立書店」と呼ばれる個人開業の書店が週に1軒は生まれ、「独立出版物」と呼ばれ…more
-
『海の地政学』元NATOの「天才」が戦略提言&回顧録
原書のタイトルは『シー・パワー』。まさに海の地政学なのだが、たんなる軍事外交専門書に留まってはいない。「七つの海」の戦史や現状分析、…more
-
『ブレグジット秘録』 心地よい嘘と不快な現実の争い
2016年6月23日、イギリスの国民投票の行く末を世界中が固唾を飲んで見守っていた。英国のEU離脱(ブレグジット)というまさかの結末…more
-
『プーチンの国 ある地方都市に暮らす人々の記録』地方にこそ、国の姿がある
"その国の首都のみを見ていては、その国の本当の姿を知ることはできない。これは世界中のどの国にも当てはまる事実であろう。ロシアでもこの…more
-
『仕事と家庭は両立できない?』男性の平等が達成されなければ、女性の平等も実現しない
2017年9月25日自分自身の経験を通じて著者が直面したのは、アメリカの経済と社会の構造が今のまま変わらないのであれば、仕事と家庭の両立は、大学教授など…more
-
性欲は関係ない?『男が痴漢になる理由』
2017年9月20日痴漢加害者は痴漢行為によって性的興奮を得ていると考えがちだ。ところが、著者が勤務するクリニックでは痴漢加害者の内、行為に及んでいる時…more
-
『世界の広場への旅』みんな同じで、みんな違う
2017年9月18日著者は昭和女子大学教授で、これまでに冷戦時代の東欧や青蔵鉄道開通前のチベットなど、延べ86カ国、1,059カ所の広場を調査してきた。…more
-
社会分断による英国の『チャヴ 弱者を敵視する社会』は日本の近未来かもしれない
2017年9月14日『チャヴ』は、英国において用いられる「粗野な下流階級」を指す蔑称である。さらに、「生意気で粗野な態度によって類型化される若年下流階級…more
-
ドキュメンタリ映画『おクジラさま~ふたつの正義の物語』を更に詳しく
2017年9月6日著者はニューヨーク在住の映画監督でプロデューサー。アメリカでこの問題が騒がれていた当時、初の映画作品『ハーブ&ドロシー』を制作中だっ…more
-
『健康格差 不平等な世界への挑戦』 Fair society, healthy lives.
スコットランドのグラスゴーの話。その市のなかの、たった数キロしか離れていないふたつの地区は、驚くべき対照を見せている。一方のレンジー…more