社会
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『ぼけと利他』唯一無二の往復書簡
本書は、大学で利他を研究している伊藤亜紗さんと、福岡で「老宅所よりあい」を営んでいる村瀬孝生さんの往復書簡である。半月に一度のペース…more
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『「アマゾンおケイ」の肖像』2022年No.1評伝!20世紀を駆け抜けた痛快な女傑の物語
自らを「アマゾンおケイ」と呼んだ小川フサノは、軍事アナリストの小川和久氏の母親ではある。二十世紀を駆け抜けた母の豪快で痛快な一生を…more
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『年寄りは本気だ はみだし日本論』日本の将来は、なぜこんなにも不安なのだろう
2022年10月28日本書は、年寄りが二人、本気で日本の将来を心配して行った真摯な対談である。 まあ、そんじょそこらの年寄りではなく、ひとりは東京大学の名…more
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『Qを追う』〈名無し〉の集団の正体に迫る
「ディープステートが、メディアも、判事も掌握した。証拠がない、なんて言うのは、見ようとしていないからだ。いいか。ここにバドワイザーの…more
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『遠い声をさがして 学校事故をめぐる〈同行者〉たちの記録』痛ましい事故はなぜ起こったのか?
ときどき、書店で本に呼び止められることがある。棚ざしになっていても、手に取ってくれとアピールするのだ。本書『遠い声をさがして』は久し…more
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『カースト』カーストのプログラムは、我々全員の無意識にインストールされている
2022年10月11日カーストといえば、多くの方がインドを想起するかもしれないが、本書はアメリカの話である。カーストこそがアメリカ社会のヒエラルキー構造で…more
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『人生はそれでも続く』22人の「時の人」のその後を追う調査報道
我々は連日のニュースの多くを娯楽として消費している。事件・事故・災害に憂い悲しみ、スポーツ選手の活躍に喜び、可愛らしい動物の映像に癒…more
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『遠い声をさがして』なぜ羽菜ちゃんは亡くなったのか
子供が巻き込まれた悲しい事故のニュースを目にするたびに胸が痛む。幼稚園バスに置き去りにされた子供たちはどれほど心細い思いをしただろう…more
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『アスリート盗撮』スポーツ界を動かした調査報道
世の中を動かした調査報道は、社員寮での会話から始まった。東京・港区三田に、共同通信東京本社勤務の若手らが住む「伊皿子寮」がある。 「…more
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『世界は五反田から始まった』足元から歴史が広がる
東京は広い。長いこと住んでいても、まだまだ知らない場所がたくさんある。 著者は東京品川区の戸越銀座で生まれ、現在もそこで暮らしている…more
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『暴れ川と生きる 筑後川流域の生活史』川と人間の共生を実現させるために
筑後川は「筑紫次郎」の異名のとおり「坂東太郎」の利根川「四国三郎」の吉野川とともに日本の暴れ川と言われている。さらにここ10年あまり…more
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『ストーリーが世界を滅ぼす』我々が物語を所有しているのか? 物語が我々を所有しているのか?
2022年8月20日世界はどんどん良くなっている。世界の人口のうち、極度の貧困状態にある人の割合は、過去20年で半分になった。そして自然災害で毎年亡くな…more
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(宿題に使えるかもしれない)親子で読んで考える新刊ノンフィクション5冊!
著者は2015年の「世界コピーライターランキング1位」を獲得したクリエーティブ・ディレクター。レニングラード生まれ、両親の仕事の関係…more
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『朝日新聞政治部』ある新聞記者のセルフドキュメント
2022年8月14日冒頭、著者の鮫島浩は横浜中華街の料理店に妻と二人で入る。2014年当時、朝日新聞の特別報道部デスクを解任され、ある記事の責任を問われ…more