5月のこれから読む本 その2

2012年5月13日 印刷向け表示
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ようやく学生メンバーのキャラも立ってきた。レビューも一生懸命書いている。では彼らのオススメ本から。

急な小樽行きで欠席の一色麻衣

激安エアラインの時代 (平凡社新書)

作者:杉浦 一機
出版社:平凡社
発売日:2012-03-17
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就活戦線が苦戦に次ぐ苦戦らしく、腐女子もいよいよビジネス書に手を伸ばしたか。

大学院続行か、就職かで悩んでいる井上卓磨

中国人エリートは日本人をこう見る (日経プレミアシリーズ)

作者:中島 恵
出版社:日本経済新聞出版社
発売日:2012-05-09
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日本に留学している中国人へ日本人ジャーナリストが取材したもの。概ね日本が好きらしい。じゃなきゃ、来ないか(笑)

かわいい顔して結構酒が強い刀根明日香

ヒマラヤ登攀史 (岩波新書 青版)

作者:深田 久弥
出版社:岩波書店
発売日:2002-06-12
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漫然と聞いていたが、これはとても古い本でした。著者も『日本百名山』を著した深田久弥だし。2002年と2012年を見違えたのかな?

ここで臨時ニュース。

連絡が途絶えていた仲野徹の生存が確認された。北京に出かけたのはいいけれど、フェイスブックやツイッターはもとより、メールも繫がらなかった模様。というわけで、遅ればせながら3冊を紹介してもらった。

わたしが出会った殺人者たち

作者:佐木 隆三
出版社:新潮社
発売日:2012-02-17
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仲野センセイのコメント

ずいぶん前に買ったのですが、なんか読むのが怖くてしばらく放置してました。殺人事件だけに「おもしろい」というと語弊があるかもしれませんが、なかなかすごい内容でした。佐木隆三というのは、テレビなどの印象でもっとクールな人かと思ってましたが、そんなことないですね。

武士マニュアル (メディアファクトリー新書)

作者:氏家幹人
出版社:メディアファクトリー
発売日:2012-04-27
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これほど役にたたないマニュアルはないです。ハマザキさんが twitter でつぶやいておられました、と仲野のコメント。

サルたちの遺言  宮崎幸島・サルと私の六十五年

作者:三戸サツヱ
出版社:祥伝社
発売日:2012-04-13
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著者は、つい前日、発売直前に亡くなってしまいました。

ここからは2週目。

成毛眞

ラザフォード・オルコック―東アジアと大英帝国 (ウェッジ選書)

作者:岡本 隆司
出版社:ウェッジ
発売日:2012-04
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これは久保も「おまけ」に入れていた。中国で租界を作ったことで有名だが、成毛が反応したのは、後書きで「どこも出してくれなかった本をウェッジが拾ってくれてありがとう」というコメントだったらしい。面白そうなのに。

村上浩

悪と徳と 岸信介と未完の日本

作者:福田 和也
出版社:扶桑社
発売日:2012-04-07
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井上も持ってきていた本。福田さん、すっごくたくさん仕事をしているなあ。

山本尚毅

帝国ホテルの流儀 (集英社新書)

作者:犬丸 一郎
出版社:集英社
発売日:2012-02-17
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二代にわたって帝国ホテルの社長が書いた裏話。ちなみに成毛が先ほど紹介した『菅原伝授手習鑑精読』の著者は息子さんだそうな。

新井文月

絶対に行けない! 世界の秘境101 (中経の文庫)

作者:アフロ
出版社:中経出版
発売日:2012-04-27
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「ほらね、ほらね、行けなそうでしょ」とまわりに見せびらかしていると、旅行経験豊富な山本から「『地球の歩き方』に載ってますよ」と指摘されていた(笑)

内藤順

『だれも知らない小さな国』などで御伽噺だと思われているが、モデルになった部族がいる、という大変魅力的なはなし。

栗下直也

断っておくが、栗下はじめHONZのメンバーはダイエットが必要な人はいない。成毛とかワタシは年相応に脂が乗っているけれど、ね。

刀根明日香

「イスラム」を見れば、3年後の世界がわかる (青春新書インテリジェンス)

作者:佐々木 良昭
出版社:青春出版社
発売日:2012-05-02
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中東の政治状況は、確かにいつでも気になるところである。

高村和久

サグラダ・ファミリア教会で働く日本人芸術家・外尾悦郎を取材したNHK番組をまとめたもの。

井上卓磨

極道 〈上〉―小説・郷誠之助 (日経ビジネス人文庫)

作者:小島 直記
出版社:日本経済新聞出版社
発売日:2012-05-02
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極道 〈下〉―小説・郷誠之助 (日経ビジネス人文庫)

作者:小島 直記
出版社:日本経済新聞出版社
発売日:2012-05-02
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戦前の財界で名を馳せた「郷誠之助」の評伝。30年ぶりに再文庫化。このレビューは楽しみだなあ。

麻木久仁子

ホテル博物誌

作者:富田 昭次
出版社:青弓社
発売日:2012-04-25
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ホテルという異空間にも「住む」人がいる、という不思議。夜中にぼーっと外国のホテル案内の番組を見ていて、思わず銀食器を買ってしまったと語る麻木の気持ちもわからないではない。

平清盛と後白河院 (角川選書)

作者:元木 泰雄
出版社:角川学芸出版
発売日:2012-03-24
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大河ドラマも佳境に入ってきたが、ぜひ、松山ケンイチと松田翔太に置き換えて読んで欲しい、とのこと。

今回の例会は、とてもカブリ本が多くて「おまけ」が少ない。しかしひとり、ここに機嫌のいい男がいる!

鈴木葉月

みんなで国語辞典3 辞書に載らない日本語

作者:北原保雄
出版社:大修館書店
発売日:2012-04-07
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若者言葉を集めたもの。著者の「もっと明鏡」委員会が気になる。

考える鉛筆

作者:小日向 京
出版社:アスペクト
発売日:2012-03-23
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タイトルは哲学書っぽいが、本当に鉛筆のことしか書いてない。「ヤバイ、買いそう」と成毛が反応。

皇室へのソボクなギモン (扶桑社文庫)

作者:辛酸 なめ子
出版社:扶桑社
発売日:2012-04
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これは2007年に出版された本の文庫化。

陸上自衛隊「装備」のすべて 知られざる戦闘力の秘密に迫る (サイエンス・アイ新書)

作者:毒島 刀也
出版社:ソフトバンククリエイティブ
発売日:2012-04-19
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入門書らしい。「僕には物足りなかったな」ってさすがマニアの成毛眞。すでに読んでいた!

自分年金をつくる――今からでも遅くない! (ベスト新書)

作者:
出版社:ベストセラーズ
発売日:2012-03-09
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最近、人生設計に余念のない鈴木だが、実行が待たれる。

カネはアンティーク・コインにぶちこめ!

作者:加治 将一
出版社:東洋経済新報社
発売日:2012-04-27
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こつこつ自分年金を作るのか、それとも危ない投資をして億万長者を狙うのか?人生の岐路に立つ鈴木葉月!

鈴木は東大出ではない。でも今でも受けておけば、と後悔しているそうだ。まさか、来世のことまで考えているのではなかろうな!

パラドクスの教室

作者:富永 裕久
出版社:PHP研究所
発売日:2012-04-19
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あなたが「自己追求のパラドクス」そのものだわ!

はーはーはー………

土屋敦

なぜヤギは、車好きなのか? 鳥取環境大学のヤギの動物行動学

なぜヤギは、車好きなのか? 鳥取環境大学のヤギの動物行動学

  • 作者: 小林朋道
  • 出版社: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2012/5/8

すっかり人気者になった鳥取環境大学の小林先生の新刊。

ヒトはなぜほほえむのか―進化と発達にさぐる微笑の起源

ヒトはなぜほほえむのか―進化と発達にさぐる微笑の起源

  • 作者: 川上 清文、川上 文人、高井 清子
  • 出版社: 新曜社
  • 発売日: 2012/4/17

胎児も微笑むのだそうだ。綿密な統計によって推測されるその起源。

東えりか

筆跡鑑定人は見た! あの大事件の舞台裏

作者:吉田 公一
出版社:主婦の友社
発売日:2012-04-13
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科学警察研究所で筆跡鑑定の第一人者。造本がちょっと残念。

妻をガンで亡くした中年男が世界中をさすらい、行き着いた先はタイのカレン族。よくあるカモにされる話じゃないのでオススメ。

鶏が鳴く東―ことばの旅〈1〉 (ことばの旅 1)

作者:斎藤 たま
出版社:新宿書房
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40年前、リュックひとつを背負って「言葉」を探す旅にでた斉藤たま。『驚きの介護民俗学』が面白かった人へ。

ちあきなおみに会いたい。【徳間文庫】

作者:石田 伸也
出版社:徳間書店
発売日:2012-05-02
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2008年に単行本で出た本に加筆された文庫化。この本ヤバイ。読みながらYoutube見ていたら、あっという間に半日経ってしまったよ。

久保洋介

一日古代ローマ人 (PHP文庫)

作者:
出版社:PHP研究所
発売日:2012-05-02
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amazonの紹介文だけでも十分面白そう。

成毛眞のおまけのおまけ

警視庁似顔絵捜査官001号

作者:戸島 国雄
出版社:並木書房
発売日:2012-02-23
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ワタシの筆跡鑑定の本から触発されて思い出した本。昨年からかなり注目されている著者。

ということで今回はおしまい。

ユーストリームをしようか、とか、オフ会の計画とか、新しい突撃企画とか、HONZをやっているとみんなの頭にアイデアがあふれてくる。

「こんなことやって」ということがあれば、ツイッターでもフェイスブックでも提案してください。

次の定例朝会は6月6日。参観日にはなりません(笑)

決定版-HONZが選んだノンフィクション (単行本)
作者:成毛 眞
出版社:中央公論新社
発売日:2021-07-07
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『決定版-HONZが選んだノンフィクション』発売されました!