東 えりか
2008年に書評家として独立。「週刊新潮」と「ミステリーマガジン」などでノンフィクションの書評担当のほか、「信濃毎日新聞」の書評委員。現在は小説の書評の仕事と半々。「NEWS本の雑誌」の記者でもある。好んで読むのは科学もの、歴史、古典芸能、冒険譚など。
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重版出来!『でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相』決定版!
2016年4月16日事件が発覚したのは2003年。本書が単行本として世に出たのが2007年。2010年に文庫化され、とうとう今年、第9刷にてこの事件の完…more
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『きょうだいリスク 無職の弟、非婚の姉の将来は誰が見る?』やだそれ、ウチの話?
2016年4月6日「きょうだいはリスクか資産か」あなたには思い当る身内はいるだろうか。30歳過ぎてもニートの弟、親と同居する未婚の姉、シングルマザーで…more
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ウブな日本人必読!『国が崩壊しても平気な中国人 会社がヤバいだけで真っ青な日本人』
本書のタイトルをみて「えー、何でこんな本をHONZで紹介するの?」と思った方、ちょっと待った。本書は凡百の嫌中書とはわけが違う。なに…more
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『呼び覚まされる霊性の震災学 3・11 生と死のはざまで』震災地に幽霊…?
東日本大震災から5年。この「5年」というのは一つの区切りの意味を持つようで、関連図書の出版が相次いでいる。その中でも注目の本が東北学…more
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『モンスターマザー:長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』“でっちあげ”ふたたび
2016年2月17日『でっちあげ』というノンフィクションを知っているだろうか。詳しくは私のレビューをお読みいただきたいが「モンスターペアレント」という言…more
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『でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相』驚愕の結末
2003年、全国で初めて「教師によるいじめ」と認定される体罰事件が福岡で起きた。ひとりの教師が担任の児童を執拗に苛め続けて、「早く…more
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『ポンコツズイ』二度の臨死からの生還、おめでとう!
2016年2月6日矢作理絵、33歳。アパレル業界のフリーインポーターだった2011年は、多忙を極めていた。ただ、徐々に体が不調になっていくのは感じてい…more
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『救命センター カルテの向こう側』救命医療30年の大ベテランが命のあり方を問う
2016年1月26日『救命センター』シリーズは、スタートからもう何年になるのだろうと、書庫から浜辺先生のデビュー作『こちら救命センター』を引っ張り出して…more
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『天皇陛下の私生活 1945年の昭和天皇』知られざる天皇皇后の姿
昭和20年1月1日早朝、昭和天皇は皇居の御文庫内の寝室で目を覚ました。起床を知らせるベルを鳴らすと女官や侍従がにわかに動き出す。こ…more
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『「少年A」被害者遺族の慟哭』「謝罪と贖罪」の現実
藤井誠二が怒っている。少年であるがゆえ「A」という仮名によって顔も人格もわからないまま少年の処遇が決定し、「更生」という錦の御旗のも…more
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『今すぐ読みたい!10代のためのYAブックガイド150!』
2015年12月6日"いちばん本が読めるのは10代。多分、異論はないと思う。この時代に手当たり次第の乱読をしておくと、一生、本を楽しめる。「でも、本って…more
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「11月の今月読む本」その3 それは凄まじい破壊力だった!
2015年11月15日「今週のSOLD OUT:2015年11月8日週」でも既報のように『冒険歌手』のインパクトはすごかった。読んだ者は悪夢を見、しかし誰…more
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「11月の今月読む本」その2 2015年No.1 ノンフィクション登場!
2015年11月12日朝会は静かに続く。久しぶりの早朝ということもあり、みんなまだ半分寝ているようだ。いつもはチャチャを入れたり突っ込んだりの仲野も麻木も…more
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「11月の今月読む本」その1 半年ぶりのご無沙汰です…
2015年11月9日11月6日金曜日、半年ぶりの朝会を開催した。新規メンバーにとっては初の朝会になる。とにかく顔を合わせるのも初めての人が多い。旧メンバ…more
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『いちまき―ある家老の娘の物語―』 巻措く能わざる「他人事」波乱万丈の一族史
"中野翠は私の憧れのもの書きである。一世代上の彼女の書く、切れ味の鋭いコラムを読んでは留飲を下げてきた。今でも、世相を見る目は私の判…more