東 えりか
2008年に書評家として独立。「週刊新潮」と「ミステリーマガジン」などでノンフィクションの書評担当のほか、「信濃毎日新聞」の書評委員。現在は小説の書評の仕事と半々。「NEWS本の雑誌」の記者でもある。好んで読むのは科学もの、歴史、古典芸能、冒険譚など。
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『新型コロナはどこから来たのか 国際情勢と科学的見地から探るウイルスの起源』”ウイルス流出説”は陰謀なのか?
一時的なのか、それとも集団免疫を獲得したからか、新型コロナの発症数は減少している。世の中は、おそるおそるだがコロナ前の生活に戻ろうと…more
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『ハイドロサルファイト・コンク』痛みに耐えろ!”実録・花村萬月骨髄移植譚”
2022年6月2日顰蹙を買うのを恐れずに言えば、生死の境で闘う人の闘病記が好きだ。 花村萬月さんが厄介な病気に罹っていると知ったのは三年ほど前のことか…more
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『難民に希望の光を 真の国際人 緒方貞子の生き方』緒方貞子を知るための「入門書」
2022年2月24日、ロシアが隣国のウクライナに全面的な侵攻を開始した。ウクライナ国民の多くは国境を越え難民となっている。この現実を…more
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『妻はサバイバー』貴重な当事者たちの声
2022年5月10日川崎市の自宅で長男(当時37)を4カ月にわたって監禁したとして、両親と妹の3人が逮捕監禁容疑で逮捕された。長男には精神疾患があったと…more
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『「ちがい」のある子とその親の物語』世界23か国で読まれる当事者とその家族の声
2022年4月30日本書は欧米で活躍するノンフィクション作家・アンドリュー・ソロモンが10年間に300組以上の親子を取材した壮大な記録だ。2012年に出…more
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『道徳教室 いい人じゃなきゃダメですか』これっ学ぶものですか?
2022年4月29日私の小学校時代、「道徳」の授業はあったろうか。本書を前にして思い出してみる。あった。確かにあった。だが2018年度から始まった(中学…more
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『鷹と生きる 鷹使い・松原英俊の半生』ー「Game Hawker/鷹匠」試写会を観て
2022年4月21日《鳥ものノンフィクションに外れなし》 予てから私が提唱している法則だ。鳥に関する、あるいは鳥に関わる人物を取材した本はほぼ100%面…more
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『家族』『旧皇族の宗家・伏見宮家に生まれて』あるふたつの《家族の形》
2022年4月8日標準家族(世帯)という概念は、1960年代、家族構成としていちばん多かった会社員の夫と専業主婦の妻、子どもが二人の四人家族をいい、そ…more
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『逢える日まで 3.11遺族・行方不明者家族10年の思い』心はあの時から地続きなのだ
“十年ひと区切り”と人は言う。時間的な里程標として、十年は目安になりやすいのかもしれない。 2021年3月、「震災から十年」という文…more
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「今月読む本」特別編。HONZ EXHIBITIONトークイベントで紹介した本、一挙公開!
2022年3月24日2022年3月10日から4月15日まで、日本橋浜町のHAMAHOUSEにてHONZ EXHIBITIONが開催中です。HONZでレビ…more
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HONZ EXHIBITION 開催しました。3月19日土曜日10:30からトークイベントを行います。
2022年3月10日HONZ EXHIBITION@日本橋浜町HAMAHOUSE で3月19日(土)10:30~12:00(予定)HONZメンバーでのト…more
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HONZ EXHIBITION 開催! 3/10‐4/15@HAMAHOUSE
2022年3月9日昨年夏、HONZは10周年を迎えました。この10年で紹介した本は2000冊を超えます。その中から厳選した100冊のレビューを集めて『…more
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『ソ連兵へ差し出された娘たち』“数え年で18歳以上、未婚” その慟哭は今も聞こえる
1945年8月9日、ソ連の対日戦参戦によって満州開拓団の日本人移民は祖国に捨てられた。日本に引き揚げるまでの悲惨な生活は、さまざまな…more
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『問題の女 本荘幽蘭伝』その名を知らぬ者はなし。明治から大正に咲いた仇花
2019年NHK大河ドラマ『いだてん』に登場する「本庄」という男っぽい女性記者のモデルは本荘幽蘭ではないかと推測される。挿話収集家の…more
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『怪異猟奇ミステリー全史』老後の楽しみ、永久保存版ブックガイド
私が小学生のとき、と言えば半世紀も前の話になるが、教室には必ず学級文庫があった。本の裏表紙には貸出カードが付いていて、借りた人の名前…more