吉村 博光
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Imagine there’s no cars. 『対岸のヴェネツィア』
2017年11月9日本書は、2011年に『ジーノの家』で講談社エッセイ賞、日本エッセイスト・クラブを受賞した凄腕の書き手、内田洋子の最新作である。『ジー…more
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『パパは脳研究者』 そして、私は赤ちゃん
2017年10月9日本書は、『海馬』などのベストセラーでおなじみの脳研究者・池谷裕二さんが、愛娘の4歳までの成長を脳の発達と機能の原理から、観察・分析し…more
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巨象をあやつるSNS番長 『モディが変えるインド』
2017年8月9日2017年8月15日、インドは独立70周年を迎える。本書は、普通に暮らす日本人に「インドの今」を知ってもらうために書かれた本だ。東ア…more
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数奇な運命をたどった本 『ある奴隷少女に起こった出来事』
2017年7月9日新潮文庫のラインナップに、新たな古典名作が加わった。しかし、『小公女』や『若草物語』のようなフィクションではない。著者自身が序文で「…more
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『せいきの大問題 新股間若衆』 早く元気出して、あの笑顔を見せて
2017年6月15日公の場で「股間」という言葉を連呼するご無礼をお許しいただきたい。ただ何分、この本のテーマが「股間」なのだから仕方がない。できればレビ…more
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自分であるということ 『成駿伝 孤独の◎は永遠に──』
2017年5月9日狩りの素人が山に入っても、獲物の存在になかなか気づかないそうだ。その一方で、猟師は山を見ただけで獲物がどこにいるかわかるという。私は…more
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介護のひきだし 『がんばらない介護』
2017年4月9日本書『がんばらない介護』は、認知症の祖母、重度身体障害の母、知的障害の弟の家族3人を21年間にわたって1人で介護してきた著者がまとめ…more
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『Y先生と競馬』 先生と“賭け”めぐった日々
2017年3月9日敬愛する直木賞作家・山口瞳(Y先生)と著者が過ごした、夢のような日々。もとは作家と編集者という二人だが、その関係性をはるかに飛び越え…more
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『映画と本の意外な関係』メグ・ライアンのサンドイッチ
2017年2月9日本書を読んで、映画とともに過ごした20代を思い出した。私は、遅ればせながらAmazonプライムに登録し、スマホの通信容量をあげて、会…more
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20代の自分に読ませたい 『コンプリメントで不登校は治り、子育ての悩みは解決する』
2017年1月9日"本書の主張は力強い。「親の力で子どもの心に自信の水を満たせば、不登校は治る」と断言しているのである。しかも、その主張は実証研究に基…more
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えっ!ウチと違う!? 『お雑煮マニアックス』
2016年12月9日日本初のお雑煮のムックである。著者の粕谷浩子さんは、お雑煮が好きすぎて、各地の食べ比べレトルトパックの会社を立ち上げた情熱の人だ。そ…more
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男が父親になる日 『フランスはどう少子化を克服したか』
2016年11月9日2002年に、3日間の出産有給休暇に続く11日間の父親休暇を制度として導入し、この父母間「子育てデバイド」の解消を図ったのである。こ…more
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『なぜ、無実の医師が逮捕されたのか』 99.9%という有罪率の壁を乗り越えた刑事裁判
2016年10月9日10年ほど前に、業務上の過失により患者(妊産婦)を死亡させたとして逮捕された、産科医をめぐる刑事裁判「福島大野病院裁判」について、ご…more