吉村 博光
-
皆ひとしく、その時に向かっている 『エンド・オブ・ライフ』
2020年2月9日"本書は、在宅終末医療を扱ったノンフィクションである。著者は、『エンジェルフライト』で開高健ノンフィクション賞を受賞し、震災の絶望か…more
-
脳科学を日常生活にとりいれる、世界的ベストセラー 『「人間とは何か」はすべて脳が教えてくれる』
2020年1月15日本書は、本国ノルウェーで「彼女こそが脳の脳だ」と評されている、著名な神経科学者が書いた世界的ベストセラー“脳科学本”である。世界21…more
-
喪失が連鎖する時代の怖さ 『つけびの村』
2019年12月17日本書は、発生当時「平成の八つ墓村」として話題になった、2013年に起きた連続放火殺人事件を追ったルポである。地道な取材によって知り得…more
-
動物を愛し性を意識する人々 『聖なるズー』
2019年11月28日今年度の開高健ノンフィクション賞を受賞した傑作だ。京都大学大学院で「文化人類学におけるセクシュアリティ研究」に取り組む女性が、単身ド…more
-
DNA鑑定とFACT 『DNA鑑定 犯罪捜査から新種発見、日本人の起源まで』
2019年11月9日本書は、著者が手がけてきたDNA鑑定の事例を紹介するだけでなく、「DNA」「染色体」「遺伝子」「ゲノム」といった言葉の使い分け方など…more
-
『この作家この10冊2』 僕の担当は「沢木耕太郎」
2019年10月28日アスリートの引退時期を決めるのは難しい。私の原稿は、気がつくとこんな書き出しになっていた。かつて沢木が、あるボクサーに執着して残した…more
-
地図帳は、愛玩物であり夜空である 『地図帳の深読み』
2019年9月15日帝国書院の本だ。そう、あの地図帳で有名な出版社である。ほとんどの教科書は捨ててしまったが「地図帳」だけは手元に残しておいた、という方…more
-
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 未来は彼らの手の中にある!
2019年9月9日本書は、「ぼく」が「元底辺中学校」を選んでから1年半の出来事を、母である著者が飾らない言葉でまとめた本である。だが、事実の列挙に終わ…more
-
『売上を、減らそう。』 給与が同じなのに5時間も早く帰れる経営
2019年8月9日本書『売上を減らそう。』は、1日100食限定の飲食店を営んでいる経営者が思いの丈を綴った本だ。売上を増やすためにブラック化している飲…more
-
偉大な力にすっぽりと包まれる本 『友情2』
2019年7月9日"機中で『友情』と『友情2』を読み終えると、私は窓から雲海を眺め、唇を噛んで涙した。本書は、故・平尾誠二氏と生前に深い親交があった1…more
-
とまどわないペリカン 『ハシビロコウのすべて』
2019年6月9日「動かない鳥」として、大人から子どもまで人気があるハシビロコウ。しかし、意外にも、その本は世に少ない。本書は待ちに待った「一冊まるご…more
-
大人が買わざるを得ない図鑑 『キン肉マン「超人」初回限定ケース版 (学研の図鑑)』
2019年5月24日「もしもキン肉マン超人が実在したら・・・?」700体以上の超人を仲間ごとに分類し、美しいイラストで紹介した図鑑が発売になった。しかも…more
-
「社長のおくりびと」が書いた 『0円で会社を買って、死ぬまで年収1000万円』
2019年5月9日本書は、新しい時代のキャリアプランについて書かれた本だ。しかし著者の略歴には、次のように書かれている。「後継者不在などで存続の危機に…more
-
語りえぬ言葉たち 『あわいゆくころ』
2019年4月9日著者は、神戸や被爆地・広島などにも足を運び、新しい街を見てきた。本書は、それを含めた7年間の現実を書き留めた「歩行録」と現在地からそ…more
-
柔らかな白い部分に触れる 『イベントの教科書』
2019年3月8日今、多くの人が、コト消費の行方を注視している。そこに登場したのが本書だ。この本には、イベントを成功に導く50の法則と14の実例が紹介…more