冬木 糸一
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体は星くずで出来ている──『スプーンと元素周期表』
2015年10月25日宇宙物理学者の故カール・セーガンは私たちの構成要素が根本的には、かつて超新星があらゆる方向に元素を吹き飛ばした結果であることを表して…more
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目指せデータ駆動型社会(not ディストピア)──『ソーシャル物理学』
2015年10月5日これまでのところ、人間の行動は自由意志によってコントロールされており予測することは情報的に困難だというのが常識だった。その状況が今、…more
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「文明」の土台を知るために──『人類を変えた素晴らしき10の材料』
本書『人類を変えた素晴らしき10の材料』はその書名の通りに、この世界に存在している10個の材料をメインとして、その性質はどのような化…more
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一つを極めれば、他は自ずと理解できる『習得への情熱―チェスから武術へ―:上達するための、僕の意識的学習法』
本書『習得への情熱』は、かつて映画『ボビー・フィッシャーを探して』のモデルとなり、神童と呼ばれた天才チェスプレイヤー・ジョッシュ・ウ…more
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新しい時代の技術と格差論──『ザ・セカンド・マシン・エイジ』
2015年8月5日本書『ザ・セカンド・マシン・エイジ』は技術の進歩による労働環境の変化への対応が行き渡る前に新たな技術革新が起こるために失業が増え格差…more
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わたしたちの世界は、わたしたち自身だ『生まれながらのサイボーグ: 心・テクノロジー・知能の未来』
2015年7月25日本書は新しいテクノロジーについてを主題とした本ではない。それよりはむしろ、テクノロジーによって我々の心性がどのように拡張され、そこで…more
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『本を読むときに何が起きているのか ー ことばとビジュアルの間、目と頭の間』知ってるけど、知らなかった。
2015年7月5日本を読む、殆どの場合そんなことは問題にはならない。ただ書いてある文章を読み、その意味するところを理解していけばいいのだと。だが本当に…more
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『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』文明再起動マニュアル
2015年6月25日一旦失われてしまった文明は復興できるのだろうか? できるとしたら、どうやって? 本書は書名である『この世界が消えたあとの科学文明のつ…more
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『漫画編集者』いかにして漫画は生み出されるのか
2015年6月5日本書『漫画編集者』はかねてより『善き書店員』など、職業意識を持って日々仕事にあたっている市井の人達にインタビューを重ねてきた木村俊介…more
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『S,M,L,XL+: 現代都市をめぐるエッセイ』語り、それ自体が都市であるような
2015年5月25日中心の束縛、アイデンティティの拘束から解放された、今のニーズを追求し古いものを捨て去る現代的な都市を「ジェネリック・シティ」と名づけ…more
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まるで空の劇場『ハイジャック犯は空の彼方に何を夢見たのか』
2015年5月5日飛行機に乗り込む前の厳重な手荷物検査は今となっては当たり前の光景となった。テロリストに乗っ取られて、飛行機丸ごとどこかに突っ込まれて…more
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『「衝動」に支配される世界—我慢しない消費者が社会を食いつくす』衝動をコントロールする為に
2015年4月25日高額な薬であっても延命効果が少しでもあるならば自宅を担保に入れてでもすがりたくなる。政治家はビッグデータを駆使して、本来必要な政策提…more
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さらに積み上げよ!『サイエンス・ブック・トラベル: 世界を見晴らす100冊』
2015年4月5日専門家陣の本のセレクションを通して各分野のサイエンス・ノンフィクションを知ることのできる本書。サイエンス・ノンフィクションを巡る旅を…more
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次の世界を知るために『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』
2015年3月25日ディープラーニング、機械学習、人工知能……正確な未来予測は無理でも、だいたいの方向性において人類は「技術的な進歩」を重ねてきたし、こ…more