冬木 糸一
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シリア内戦の実情──『シリアからの叫び』
2017年4月5日いったい、シリアで何が起こっているのか。そもそもなぜこのような戦争が起きてしまったのか。そこで暮らす人々は何を考えているのか。本書は…more
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あの時、アメリカで何が起こっていたのか──『セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争』
2017年4月3日本書はそうしたハード戦争においてセガがまだ任天堂に対抗できていた一時代を、主にアメリカ(セガ・オブ・アメリカ、ニンテンドー・オブ・ア…more
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凝集と拡散のせめぎ合い──『宇宙に「終わり」はあるのか 最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで』
2017年3月8日本書は深いテーマを掘り下げていく類の本ではないからこれ一冊で全てがOKというわけではないけれども、その代わりに俯瞰的に宇宙の歴史をま…more
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なぜ薬物依存が減らないのか『ドラッグと分断社会アメリカ 神経科学者が語る「依存」の構造』
確かにコカインやマリファナといった薬物には"依存"はある。だが、世間一般に流布しているイメージは科学的に正確とは言い難いものだ。違法…more
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どこまでを人に任せるべきか──『デジタルアポロ ―月を目指せ 人と機械の挑戦―』
2017年1月28日本書は「人と機械がアポロ計画においてどう役割分担をしたのか(そもそも人に役割はあるのか)」という観点から、計算機開発やエンジニアリン…more
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世界をより鮮明に理解するために──『ホワット・イズ・ディス? むずかしいことをシンプルに言ってみた』
2017年1月5日すべての人間が一カ所に集まってジャンプしたり、光速に近いボールを投げたらどうなるか? といった現実的にはありえない質問に対して、ユー…more
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宇宙植民の可能性を問う──『宇宙倫理学入門──人工知能はスペース・コロニーの夢を見るか?』
2017年1月2日近年イーロン・マスク率いるスペースX社を筆頭に、民間企業による宇宙開発が加速している背景があるが、本書は「宇宙倫理学」と書名に(聞き…more
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不健康な脳から健康な心を推論する──『脳はいかに意識をつくるのか』
2016年11月25日近年fMRIなど新技術の出現で脳の活動がより精確に観測できるようになり、脳科学/神経科学は飛躍的に進歩した。そうなると気になるのは、…more
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適切な移民政策とは何か──『移民の経済学』
2016年11月20日本書はテキサス工科大学経済学教授のベンジャミン・パウエルを編者とし、総勢11人もの執筆陣で、包括的に移民の影響、移民政策はどうあるべ…more
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酒、悪態、怠惰、ストレスを肯定する──『悪癖の科学 その隠れた効用をめぐる実験』
2016年10月25日時間は充分にあったはずなのに、締め切り間際まで仕事がはじめられない。ついつい悪態をついてしまう。酒を飲んではいけない時に飲みすぎる─…more
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宇宙における生命の普遍的特性──『生命、エネルギー、進化』
2016年10月5日細胞はなぜ今のような細胞なのか? どんな物理的要因が複雑な細胞を誕生させたのか? なぜ形態が複雑な生物は一度しか生じなかったのか? …more
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万物は進化する──『進化は万能である:人類・テクノロジー・宇宙の未来』
進化はリドレーが長年扱ってきたテーマであってその点に不思議はないが、進化は万能である、といきなり言われても意味がよくわからずに最初戸…more
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読書会の楽しみが十全に詰まった一冊──『プリズン・ブック・クラブ コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』
2016年9月11日というわけで本書『プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』は、そんな無数の楽しみのある読書会を"男子刑務所で"…more
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新時代への議論の基礎──『人間さまお断り 人工知能時代の経済と労働の手引き』
2016年8月25日副題に「人工知能時代の経済と労働の手引き」とあるように、本書は機械学習やニューラルネットワークなど各技術分野の進歩が著しいこの人工知…more
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虫だらけの惑星──『昆虫は最強の生物である: 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略』
本書はそんな昆虫が4億年以上にわたる期間で「どのように進化してきたのか」を記した昆虫の進化史録だ。読了後、道端でセミの死骸を見た時に…more