冬木 糸一
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つまらない仕事を減らせ──『NO HARD WORK!: 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方』
2019年1月25日『小さなチーム、大きな仕事』の著者(というか会社)による最新作は、たくさん働いたって成果なんか上がらないしやめようぜ、休暇もいっぱ…more
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死とどう向き合うべきか──『現代の死に方: 医療の最前線から』
2018年12月25日死は一つだが死に至るルートは複数あり、自分はまだ死んだ経験はないので、備えようと思っても難しいものがある──と、そんなことを考えてい…more
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異なる道筋で進化した「心」を分析する──『タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源』
2018年12月16日タコには5億個ものニューロンがあり(これは犬に近い。人間は1000億個)、脳ではなく腕に3分の2が集まっている。犬と同じニューロンっ…more
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悪魔のように邪悪な組織vsイタリア系のシャーロック・ホームズ──『ブラック・ハンド──アメリカ史上最凶の犯罪結社』
2018年11月5日ブラック・ハンドという凶悪な犯罪結社が19世紀から20世紀にかけて存在した。彼らの主たる構成員はイタリアからアメリカへと移住した移民…more
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想像できないものを想像する──『見知らぬものと出会う: ファースト・コンタクトの相互行為論』
2018年10月25日我々人類はいまだ宇宙人、異星の生命体というものに出会ったことがないので、もしそういった存在と出会ったときに何が起こるのかは想像を広げ…more
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失われた技術を復元する──『ジャイロモノレール』
2018年10月5日本書はジャイロモノレールについての概説書である。ジャイロモノレールとはレールが一本の鉄道の名称である「モノレール」にジャイロ効果を利…more
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「時間」そのものに興味がある人すべてにオススメしたい──『タイムトラベル 「時間」の歴史を物語る』
2018年9月5日というわけで本書は、「タイムマシン」や「タイムトラベル」という概念がなぜそれ以前には生まれなかったのか、またそれ以前の「時間」の捉え…more
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古典文学やベストセラーを統計を通して分析する──『数字が明かす小説の秘密』
2018年7月25日小説を評する、分析するといえば基本的には一人の人間が精読することによってそこで用いられている技法や、他の作品との関連、歴史的な意義な…more
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あなたはなぜ特定の色を好むのか?──『好き嫌い―行動科学最大の謎―』
2018年6月28日その違いはなぜ生まれてたのだろうか? 食べ物に関してはアレルギーなどがあるだろうが、そうでない場合は何が関係しているのか? 育ってき…more
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自然と全力で格闘する科学者たちの姿『生物模倣――自然界に学ぶイノベーションの現場から』
"生物模倣、バイオミミクリーという用語がある。 これは端的にいってしまえばアリやハチが生来持っている、生物が進化の果てに築き上…more
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九歳でロケット、十四歳で核融合炉を作った「天才」──『太陽を創った少年』
彼は核融合炉を作り上げるだけで止まらずに、そこで得た知見と技術を元に兵器を探知するための中性子を利用した(兵器用核分裂物資がコンテナ…more
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うつに殺されないために──『#生きていく理由 うつヌケの道を、見つけよう』
2018年4月25日本書『#生きていく理由 うつヌケの道を、見つけよう』は、小説『今日から地球人』などの著作もある作家のマット・ヘイグが、自身が陥ったう…more
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宇宙に行くならまずこれを読んでからにするべし──『太陽系観光旅行読本:おすすめスポット&知っておきたいサイエンス』
2018年4月5日最近の人類は当たり前のように未来に生きているのでもうみんな宇宙旅行とかにガンガン行っていると思うのだけれども、そうした時に必要になる…more
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遺伝子の差はどれだけの不平等を産んでいるのか『ゲノムで社会の謎を解く――教育・所得格差から人種問題、国家の盛衰まで』
2018年3月23日双子研究を筆頭に、遺伝子が我々の身体的特徴だけではなくIQや統合失調症などの病気といった数々の要因に深く関連していることがわかってき…more
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まるで上質なミステリィのようなノンフィクション──『死体は嘘をつかない 全米トップ検死医が語る死と真実』
2018年2月5日本書『死体は嘘をつかない 全米トップ検死医が語る死と真実』は、45年に渡って検死医として働き、数々の有名な犯罪事件の調査にも関わった…more