
冬木 糸一
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進化の実験場たる都市──『都市で進化する生物たち: ”ダーウィン”が街にやってくる』
2020年8月27日都市で進化する生物たち: ”ダーウィン”が街にやってくる 作者:スヒルトハウゼン,メノ 出版社:草思社 発売…more
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『ピダハン』の著者による、言語獲得&形成の進化史──『言語の起源 人類の最も偉大な発明』
2020年8月5日"言語はいつ生まれたのか。 この問いに何万何千年前のある瞬間──というわかりやすい答えがあるわけではない。そのうえ、音声記録な…more
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VRの父と呼ばれるジャロン・ラニアーによる、激動の半生とVRについて──『万物創生をはじめよう──私的VR事始』
この『万物創生をはじめよう』は、最初期のVR技術の探求、起業者であり、VRの父と呼ばれる(バーチャルリアリティという言葉の発案者で…more
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認知症患者の視点から見た世界──『今日のわたしは、だれ?』
2020年5月25日認知症患者がどのようなことに困っていて、彼らはいったいどのような世界を見ているのか。何をしてもらったら嬉しくて、何が悲しいのかといっ…more
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科学の歴史がこの一冊に!──『世界を変えた150の科学の本』
2020年3月5日この『世界を変えた150の科学の本』は、科学の歴史上重要とみられるサイエンスノンフィクション(か、またはそれに類する論文など)を15…more
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再生可能エネルギーを前提としたインフラへと大転換するための道筋を示した一冊──『グローバル・グリーン・ニューディール: 2028年までに化石燃料文明は崩壊、大胆な経済プランが地球上の生命を救う』
2020年2月25日『第三次産業革命』、『限界費用ゼロ社会』などの著作でこれから先のエネルギー源、都市インフラについて一貫した提言を行ってきたジェレミー…more
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年収が上がれば上がるほど幸せになれるのか?──『幸福の意外な正体 ~なぜ私たちは「幸せ」を求めるのか』
2020年2月5日幸福とは何なのだろうか。ほしかったものを手に入れた時、おいしいものを食べた時、僕は幸福を感じるが、どれほどの幸せでもすぐに慣れてしま…more
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麻酔で意識が落ちた時、何が起こっているのか──『意識と感覚のない世界――実のところ、麻酔科医は何をしているのか』
2019年12月25日本書『意識と感覚のない世界』は三〇年以上麻酔科医としての経験を重ね、時に七〇〇グラムの未熟児から、時には人間ではないゴリラまで、幅広…more
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持続可能なコーヒー栽培を目指して──『世界からコーヒーがなくなるまえに』
2019年11月25日"コーヒーを日常的に飲む国が増えたこともあって、世界のコーヒー需要は年々あがっている。 一方で、大量生産と安価な供給を目指し大…more
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ジャレド・ダイアモンドが導き出す、危機の枠組み──『危機と人類』
2019年11月8日『銃・病原菌・鉄』で一世を風靡したジャレド・ダイアモンドの最新刊がこの『危機と人類』である。主に七カ国を対象として、それぞれの国が陥…more
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均衡としての汚職──『コラプション:なぜ汚職は起こるのか』
2019年10月25日本書の中で取り上げられていく話題としては、たとえば、民主主義精度の国と専制主義の国では、汚職の割合が高いのどちらか? 公務員の給料を…more
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十二人を殺害し五〇人を暴行、百件以上の強盗を行った最悪の殺人鬼──『黄金州の殺人鬼──凶悪犯を追いつめた執念の捜査録』
2019年10月3日この『黄金州の殺人鬼』は、いわゆる連続殺人鬼を追った事件物のノンフィクションなのだけれども、まず様々な他の連続殺人事件と比較して凄い…more
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悪に科学で踏み込む──『悪について誰もが知るべき10の事実』
2019年9月25日本書は、人間が行う悪的な行動について、それがどのような原因によって引き起こされるのかを科学的に解き明かしていこうと試みる一冊である…more
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時間とはいったいなんなのか?──『時間は存在しない』
2019年9月5日日本でも彼が提唱者の一人である「ループ量子重力理論」の解説をした『すごい物理学講義』が売れているが、本書はそのループ量子重力理論から…more
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宇宙誕生の謎を解き明かしつつある人々の話──『ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する』
2019年8月8日序盤はビッグバンやループ量子重力理論について、中盤から後半にかけてはインフレーション理論およびひも理論について、しっかりとした紹介が…more