山本 尚毅
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『英語の帝国』普及の決め手は親の不安と期待
英語教育の早期化が加速している。次期学習指導要領からは、小学校5年生から英語は正式科目となり、小学校3年生から英語に親しむ授業がはじ…more
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『「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済』したたかさとなまぬるさの間の生き方
わたしたちは当たり前のように過去から未来への直線的で均質的な時間を生き、いつかどこか、未来の豊かさや安心のために現在を貯蓄している。…more
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『クラフツマン 作ることは考えることである』仕事への誇りを取り戻すための葛藤
よい仕事とは何か、長らく考えられてきた問いである。本書ではクラフツマンとその精神性の歴史的背景を理解し、今の時代と文脈でどう再解釈で…more
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『箸はすごい』身近すぎて知られていない二本の魅力
箸には7000年の歴史がある。 14億人もの人が箸をつかっている。しかも、ほぼ毎日である。一度ではない、ニ、三回は使う。ここまで頻繁…more
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やりたいからやる『これからのエリック・ホッファーのために: 在野研究者の生と心得』
論文の数や掲載誌のインパクトを追求する一般的な研究者とは異なり、我が道、我が学問を行く在野研究者たち。制度や固定観念に囚われることの…more
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『学びとは何か』乳幼児の言語発達から超一流の学びまで
最終章には子供用の玩具の選び方、数多ある遊びのプログラムを目利きする考え方、そして探究する子を育てるためのシンプルな鉄則に触れている…more
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『スペキュラティヴ・デザイン 問題解決から、問題提起へ。—未来を思索するためにデザインができること』起こりそう、起こってもおかしくない、起こりうる
スペキュラティヴ・デザインは単一の価値観に異を唱え、自らも単一化したイメージとして理解されることを拒否する。厄介な問題に対する「ソリ…more
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『あなたが世界のためにできる たったひとつのこと』ミレニアム世代の寄付と仕事の関係
2016年1月26日<いちばんのいいこと>を真剣に考え、行動に移している登場人物たちを否定することは簡単ではない。自分が今いる状況と能力を冷静に考え、明…more
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『雇用身分社会』歴史とデータで掴む雇用の現在地
年収300万円未満の所得階層が大幅に増加し、全体の過半数に達した。その一方で、300万円以上の所得階層が大幅に減少している。また、隠…more
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『代替医療の光と闇』繰り返される悲劇に巻き込まれないために
著者は長年医療の現場で患者と向き合ってきた医者であり、標準医療による治療に失望させられてきた。しかし、だからといって、代替医療を盲目…more
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当事者対抗主義という病『法廷に立つ科学』
科学者も法律家も仮説からスタートする。しかし、法廷と科学の世界はそれぞれがまったく異なった伝統を代表していて、科学による真実の追求と…more
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『食の未来のためのフィールドノート』食のサードウェーブ?
2015年10月26日"「ジェームズ・ビアード賞」(アメリカ料理界のアカデミー賞)受賞作! 著者はその年、ロックフェラー一家から寄贈されたニューヨーク郊…more
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『レリギオ:〈宗教〉の起源と変容』儀式と信仰、どちらからはじまった?
キリスト教以前の古代ローマでは、”Religio”という言葉は人間の血縁関係や婚姻関係といった結びつきを設定し、再設定する「行為」に…more
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『教師はサービス業です』身も蓋もない苦情の防具に
教師は聖職。タイトルからサービス業と断言されては、気持ちのいい教師はいない。一方で苦情に関する調査で、教師の半数が「苦情が増加してい…more