鰐部 祥平
-
『切り裂きジャック 127年目の真実』DNA鑑定を駆使して伝説のシリアルキラーを追え!
切り裂きジャックというシリアルキラーが存在した。127年前のイギリスに。この殺人犯の呼び名は映画や文学作品といった大衆娯楽の中にたび…more
-
『ヒトラーランド』簡略化されたプロットを剥いだ先に見える物とは?
後世の人間が歴史を見るとき忘れがちなことがある。それは自分たちが神の視点を持っているということだ。私たちが過去を眺めるとき、複数の点…more
-
『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』国民国家の溶解
2015年1月28日"本書を読むまで私はイスラム国が数多あるジハード集団のひとつだと勘違いしていた。今現在、中東でおきている出来事を理解する上で、間違い…more
-
『ドイツ・アメリカ連合作戦』協力といがみ合い
2015年1月8日もし、あなたがタイムマシーンに乗って時間を旅する旅行者ならば、対二次世界終結目前の1945年5月5日、オーストリアのチロル地方にある…more
-
ビンラディンを殺した男たち。『アメリカ最強の特殊戦闘部隊が「国家の敵」を倒すまで』
DEVGRU(デブグル)という組織が存在する。一般的にはSEALチーム6と呼ばれることが多い。この組織の正式名称は、United N…more
-
『日本-喪失と再起の物語』今いちどこの国を見つめる
これからも日は沈み続けるのだろうか。それとも、いったんは没しかけた太陽は自らを大きく変革し再び登るのだろうか。あるいは成熟国家とし…more
-
『慟哭の海峡』大正生まれの男たち
台湾南端の鵝鑾鼻(がらんび)岬からフィリピン領バタン(バシー)諸島との間にある海峡をバシー海峡という。黒潮が流れるこの海峡は、かつて…more
-
『壊血病』もつれた糸
18世紀、船の大型化と航海技術の進歩により、頻繁に寄港することなく航海が可能なになる。こうしたことにより猖獗を極めた病がある。「壊血…more
-
『「知」の読書術』教養人が思想の構築を怠れば、反知性主義が物語を語る
2014年9月18日世界は混迷を深めている。中東で起こっている血なまぐさい事件の数々は言うに及ばず、東ヨーロッパではウクライナ危機が加速し、アジアでは台…more
-
『娼婦たちから見た日本』哀しみの黒いさざなみ
2014年9月8日娼婦。その存在はいつの時代も様々な点で男たちを惹きつけてきた。実直な青年と高級娼婦の愛を描いたデュマ・フィス著『椿姫』や映画『プリテ…more
-
『祖父はアーモン・ゲート』虐殺者と家族の葛藤
映画『シンドラーのリスト』を見た人は覚えているだろう。プワショフの強制収容所でユダヤ人を無慈悲に殺す所長の姿を。彼はシンドラーの友…more
-
生まれ変われ、そして人生を掴め。『脳科学は人格を変えられるのか?』
2014年8月18日あなたは楽観的な性格だろうか?それとも悲観的な性格だろうか?自覚してはいるのだが、私はかなり悲観的性格である。本書に掲載されている「…more
-
やめられない、止まらない『フードトラップ』その甘い罠
18歳以上のアメリカ国民の33パーセントが、BMI 30以上の肥満体だという。本書によれば、陸軍幹部が公式発表で首都ワシントンの18…more
-
『本は死なない』キンドル開発者、読書についてかく語りけり!
アマゾンが電子書籍読み放題サービスに参入するというニュースがある。これは月額9.99ドルの契約を交わすと、約60万タイトルの電子書籍…more
-
鼻孔をくすぐる悲しみ『世界はフラットにもの悲しくて』
2014年7月8日洋書の写真集が好きな私は、大型書店を訪れた際には必ず洋書コーナーで様々な写真集を眺める。必ず手に取るのは、ファッション写真と報道写真…more