鰐部 祥平
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『キラーストレス 心と体をどう守るか』そのストレスがあなたを殺す!
キラーストレスという言葉は造語であり、学術的に特別なストレスが存在するわけではない。しかし、近年の目覚しい科学の発展によって、いくつ…more
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『宇宙エレベーター その実現性を探る』宇宙エレベーターの入門書
2016年11月8日宇宙エレベーターというものを知ったのは私が中学校の頃だったと思う。田中芳樹原作の『銀河英雄伝説』というアニメでだ。特にSFファンとい…more
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『限りなく完璧に近い人々』北欧の人って本当に幸せなの?
北欧諸国といえば税金は高いが充実した福祉が存在し、経済は概ね堅調でしかも労働時間が短く、民主的で腐敗の少ない政府を持ち、そのうえ、シ…more
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『「火附盗賊改」の正体 幕府と盗賊の三百年戦争』江戸は意外と治安が悪い?
2016年10月18日火附盗賊改といえば、池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』を思い浮かべる人も多いであろう。特にテレビドラマで中村吉右衛門が演じる長谷川平蔵が…more
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認知力が生み出す虚構の力!『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』すべては7万年前に始まった。
私たちは自らをホモ・サピエンスと呼ぶ。自らを「賢い人」と呼ぶ私たちは、アフリカ大陸で捕食者に怯える、取るに足りない動物であった。その…more
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右でも左でもない。リアリストが問う国防論『国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動』
"2001年に海上自衛隊に特別警備隊という部隊が創設されるまで、自衛隊に特殊部隊は存在しなかったという。特別警備隊はある事件を端緒に…more
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『「イスラム国」の内部へ 悪夢の10日間』ISとは何者なのか?
2016年7月28日イラクとシリアに跨るISの支配地域の内情がどの様なものであるのかは多くの謎に包まれている。メディアなどで語られる情報は反IS側の陣営…more
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『秘録 CIAの対テロ戦争 アルカイダからイスラム国まで』元CIA副長官の回想
本書はCIAの元副長官、長官代理を歴任したマイケル・モレルの回想録だ。ページ数はざっと300ページほどで軽いタッチで描かれた作品に思…more
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賢人か俗物か『セネカ 哲学する政治家 ネロ帝宮廷の日々』二つの顔を持つ男
『怒りについて』や『生の短さについて』や『書簡集』などを著した古代ローマの哲学者セネカは二つの顔を持っていたという。ストア派に属し簡…more
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『チャーチル・ファクター たった一人で歴史と世界を変える力』あの有名人が書いたチャーチル論!
毎年数冊はチャーチル関連の本が発売されている。私自身、以前にもHONZでチャーチルを題材にした本をレビューしている。チャーチルという…more
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『帝国の参謀 アンドリュー・マーシャルと米国の軍事戦略』我々がここにいるのは、知らせるためであり、喜ばせるためではない
2015年1月、アメリカ国防省のとある職員が93歳で退任した。その男はなんと40年に渡り、ネットアセスメント室(ONA)の長として…more
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『戦争の物理学』戦史と物理学の歴史の見事な融合
戦争の物理学の本を書いている。著者がこう話すと、周りからは「物理学が戦争と何の関わりがあるんだい?」という言葉が返ってきたという。続…more
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『兵士は戦場で何を見たのか』破壊される男たち
2016年3月18日2007年、カンザスのフォート・ライリーを拠点にしていた第16連隊第2大隊は念願のイラク派兵に臨むことになった。指揮官のカウズラリッ…more
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5000年の歴史を走破せよ!『「全世界史」講義』
2016年2月18日人間と他の動物とを分かつものとは何か?この問いに対する最大の答えは「文字」ではないだろうか。文字を生み出したことにより、人は人という…more
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『ハンター・キラー』対テロ戦争の主役ドローン。その運用の内幕を見よ!
2016年1月18日ドローンという兵器はアメリカ軍が行う対テロ戦争において、なくてはならない存在になりつつある。様々なメディアなどでもこの無人兵器が取り…more