HONZ記事
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一級の事故事例集『大惨事と情報隠蔽』
本書は多くの歴史的大惨事の主因が情報隠蔽であったという新しい視点を提示する一冊だ。原発事故、大規模リコール問題、金融危機に至るまで情…more
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『大学病院の奈落』「新聞協会賞」受賞記者がスクープの裏側を詳細に描く
2015年9月、読売新聞東京本社は同年度の新聞協会賞を受賞した。受賞理由は「群馬大学病院での腹腔鏡手術をめぐる一連の特報」である。そ…more
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社会分断による英国の『チャヴ 弱者を敵視する社会』は日本の近未来かもしれない
2017年9月14日『チャヴ』は、英国において用いられる「粗野な下流階級」を指す蔑称である。さらに、「生意気で粗野な態度によって類型化される若年下流階級…more
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『性表現規制の文化史』えっちがいけないことなのは何故か
2017年9月13日本書では、「えっちなのはいけないと思います!」という理論が特権階級男性 → 一般男性 → 女性 → そして児童へと展開されていったと…more
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『予期せぬ瞬間 医療の不完全さは乗り越えられるか』 医者と医療にまつわる不完全と不可解と不確実
2017年9月12日『死すべき定め』は、「死をどう迎え入れるか」というテーマに対して、円熟した文章で迫ったものである。他方、研修医時代に書かれた本書は、…more
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『デザイナー・ベビー ゲノム編集によって迫られる選択』 デザイナー・ベビーの誕生は避けられない?
ヒトが生殖以外の方法で新たなヒトの命を生み出す、改変するというアイディアは、数千年にわたって人類の想像を掻き立て続けてきた。科学者に…more
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今週のいただきもの:2017年9月3日週
2017年9月9日去る9/7 、成毛眞の私的なパーティーがありました。その名も「表参道パルプンテ」。年齢性別経歴商売関係なしの50人が集まって、ただた…more
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『ブラック・フラッグス 「イスラム国」台頭の軌跡』ザルカウィと群像
アフマド・ファディル・アル=ハライレー。それが本書の主人公の名前である。だが本名よりもこちらの名前のほうで世間には知られている。その…more
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ドキュメンタリ映画『おクジラさま~ふたつの正義の物語』を更に詳しく
2017年9月6日著者はニューヨーク在住の映画監督でプロデューサー。アメリカでこの問題が騒がれていた当時、初の映画作品『ハーブ&ドロシー』を制作中だっ…more
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『大学病院の奈落』変われない病院の体質が、惨劇を生み出した
北関東屈指の医療拠点として知られる群馬大学病院で、2011年から2014年に腹腔鏡を使った高難度の肝臓手術を受けた患者100人のうち…more
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とてつもなく変態で、ありえないほど文章がうまい──『動物になって生きてみた』
2017年9月5日どうやったら、我々人間は動物の感覚にもっと近づくことができるのだろうか? たとえばアナクマのように巣穴で眠り、森を徘徊して獲物を物色…more
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今週のいただきもの:2017年8月27日週
2017年9月2日六本木の国立新美術館で開催中のジャコメッティ展に行ってきました。ジャコメッティは20世紀を代表する彫刻家で、針金のように極端に細長く…more