HONZ記事
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奇跡の伝説から物語へ 『完治 – HIVに勝利した二人のベルリン患者の物語』
医学の歴史は、数多くの物語で彩られている。この本は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染を「完治」した二人の『ベルリン患者』に始まる物…more
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『石の物語』by 出口 治明
タイトルを一瞥しただけで、もうこれは読むしかないと観念させられるタイプの本がある。本書のサブタイトルに紅楼夢の文字を見出した瞬間に、…more
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『原爆を盗め!』 天才科学者・ソ連のスパイ・決死の秘密作戦
"本書では、ヨーロッパでのナチス・ドイツと連合国軍の攻防戦、アメリカ中の天才が総力をあげて原爆開発へ取り組んだマンハッタン計画、さら…more
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『境界の民』 難民、遺民、抵抗者。彼らには”近代”が訪れなかった
2015年3月11日境界の民ーー国民国家というシステムから弾き出された彼らには、「近代」が訪れなかったと言えるのかもしれない。中世と現代が、ダイレクトに…more
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『美貌格差』ブサイクは救われないのか?
"「やさしそう」この5文字がどれだけの男女を傷つけてきただろうか。初対面なのに、値踏みされ、コメントに窮した相手に、ひねりだされるこ…more
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『広辞苑の中の掘り出し日本語』新刊超速レビュー
「送別会で『へへやか』に生きて、『ほたえじにたい』と挨拶したら、一同『だあ』って感じでしたよ」日本で生まれ育ち30年以上経つが、「へ…more
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犯罪者を特定する因子は存在するのか? 『暴力の解剖学 神経犯罪学への招待』
2015年3月9日単なる印象論を超えて、「犯罪者」と「非犯罪者」を分ける要素は存在するものなのだろうか。家庭環境の違い、脳の違い、遺伝子の違い、同じ状…more
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『美貌格差』生まれつき不平等の経済学
本書では、人の容姿・美形がどのように社会のステイタスに影響を及ぼし、そのお得度合はどの程度なのかを科学的に測定している。例えばCEO…more
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もう一つの戦場『帰還兵はなぜ自殺するのか』
2015年3月6日戦地のイラクやアフガニスタンに派兵され、帰還した兵士はおよそ200万人。彼らの中には、見た目は健康でも、PTSD(心的外傷後ストレス…more
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新進の宗教学者が解き明かすパワースポットの作り方『聖地巡礼 世界遺産からアニメの舞台まで』
2015年3月5日今回ご紹介するのは、新進の宗教学者による「聖地巡礼」についての新書です。聖地巡礼と言われて、読者の皆さんは何を想像されるでしょうか。…more
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戦時の嘘 『戦争プロパガンダ10の法則』
2015年3月4日最近、戦争を身近に感じる出来事が続いている。本書は、国家が国民を戦争にかりたてるためにどんな嘘をついてきたかを、歴史上の事実を列挙し…more
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「逆張りの思考」拡大版 週刊新潮2015年3月5日号掲載
週刊新潮で好評連載中の成毛眞「逆張りの思考」、2015年3月5日号(2月26日売り)は特別拡大版。今回は『メガ! 巨大技術の現場へ、…more