HONZ記事
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『劇的再建』新しい「希望の物語」を提示する一冊
2024年3月2日熱量の高い一冊だ。読みながらなんども胸が熱くなった。だがこの熱は、著者が抱く強い危機感から発せられたものでもある。 著者は大阪市の中…more
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最相葉月さんのエッセイ集『母の最終講義』、僭越ながらのレビューでござる
2024年2月27日う~ん、あかんがな。読み始めてすぐにそう思った。エッセイとは本来こういうものを言うのだろう。う~ん。なにがあかんか、まずはその話から…more
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『47都道府県・地質景観/ジオサイト百科』日本列島は美しい地質景観の宝庫だ!
2024年2月23日いま日本で「地学」がブームになっている。日本列島の地質は世界的に見てもユニークなものが多い。プレート境界で火山が集中し地震も活発な島…more
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『MOCT 「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人』日露をつなぐラジオの架け橋
2024年2月6日2022年2月24日、ロシア連邦がウクライナへ軍事侵攻を開始した。ロシアは東側諸国の多くを敵にまわし、カレンダーなどでマッチョな姿を…more
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『それでも私は介護の仕事を続けていく』追い詰められても立ち上がる施設利用者と介護者たち
12年前『驚きの介護民俗学』(医学書院)という本を書店で見つけた。著者の六車由実さんは『神、人を喰う』でサントリー学芸賞を受賞した民…more
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『狼煙を見よ』東アジア反日武装戦線とは何だったのか
警視庁を担当する記者からの一報に驚いた。 「『東アジア反日武装戦線』のメンバー身柄確保との情報」 1974年から75年にかけて起きた…more
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『細胞 ‐ 生命と医療の本質を探る』 これほど読む前から面白いに決まっている本はそうそうないはずだ
「これほど読む前から面白いに決まっている本はそうそうないはずだ」 米国の腫瘍内科医であるシッダールタ・ムカジーによるピュリッツァー賞…more
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昆虫のいない世界、それはディストピア 『昆虫絶滅』
2024年1月27日『昆虫絶滅』、なんとも刺激的なタイトルだ。まずはプロローグで、「昆虫のいない世界」がいかなるディストピアであるかが描かれる。 昆虫が…more
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『セカンドキャリア 引退競走馬をめぐる旅』競馬業界のタブーに挑む衝撃のルポルタージュ
2023年の有馬記念を制したのは前年の日本ダービー馬「ドゥデュース」だった。騎乗の武豊に「千両役者ここにあり」とアナウンサーが叫ぶほ…more
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100兆円使う前に考えておきたいこと!? 『100兆円で何ができる? 地球を救う10の思考実験』
未来をあれこれ空想する際、話は断然デカい方が良い。評者の周囲にも投資家はたくさんいるが、彼らはいったいいくら投資するのだろう? 1億…more