HONZ客員レビュー
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『経営者 日本経済生き残りをかけた闘い』経営者から日本の資本主義を考える
2018年5月30日"つきあいは四半世紀以上に及ぶが、その永野さんが2冊目の著書『経営者』を上梓した。 最初に知り合ったニューヨークの時代から、永野さ…more
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『ファイナンスの哲学』今の資本主義の限界を超え、人々に幸福をもたらすにはどうすればいいのか?
2018年5月12日『ファイナンスの哲学』は、資本主義の本質的な理解に必要な概念を分かりやすくまとめた一冊だ。経済原論の教科書としても機能するうえ、古今…more
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『聖書の成り立ちを語る都市:フェニキアからローマまで』
世界で一番読まれている本は、おそらく聖書だろう。本書は古代オリエント世界で栄えた都市を旅しながら、歴史が聖書にどのような影響を与え…more
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『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』ああ、僕に時間がもう少しあれば、このような1対1のゼミを受講してみたい
本書は2人の尖った個性がお互いに本を選んで3か月に1回、その本について縦横に語り合った対談集である。選ばれた本も秀逸で、2人の対談も…more
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『ビジュアル 進化の記録: ダーウィンたちの見た世界』
本書は、歴史を変えたダーウィンの進化論を(ほぼ同じ時期にウォレスも自然淘汰という考えに辿り着いた)、美しい200枚以上の写真(視覚)…more
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『カラヴァッジョの秘密』
既に十分すぎるほどのオマージュを集めてきたカラヴァッジョ、17世紀以降の西洋絵画に絶大な影響を与えた稀有な天才について、今更、何かを…more
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『パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学』
2017年10月5日本書は、最初の小見出し「オキシトシンで愛情が湧く」でノックアウトされてしまった。母親が赤ちゃんをかわいいと思うのは、出産のとき大量に…more
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『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』日常風景に投影された、世界の分断
2017年8月27日新潮ドキュメント賞を受賞したブレイディみかこ 『子どもたちの階級闘争』を読んだ。素晴らしかった。託児所の日常が描かれるのだが、ここで…more
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『モンゴル帝国誕生 チンギス・カンの都を掘る』
2017年8月23日人類のグローバリゼーションは海の道と草原の道を結んだクビライ治下のモンゴル世界帝国で最初のピークを迎えた、と一般には考えられているが…more
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『黒海の歴史 ユーラシア地政学の要諦における文明世界』
2017年7月2日「地中海世界」や「環太平洋諸国」と聞けば誰しもそれなりのイメージが浮かぶだろう。ところが世界政治のフォーカルポイントであるにも関わら…more
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『ダ・ヴィンチ絵画の謎』
面白い。まるで推理小説を読むようだ。しかも、嬉しいことにカラー版、美術好きには堪らない1冊だ。本書は、史上最高の画家、レオナルド・ダ…more