おすすめ本レビュー
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レイプはなぜ続くのか『ミズーラ 名門大学を揺るがしたレイプ事件と司法制度』
"19.3%、実に5人に1人のアメリカ人女性が、年齢を問わず、これまでにレイプ被害を受けたことがあるとされる。これほどにも「ありふれ…more
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永久保存版! 『WHAT’S NEXT? TOKYO CULTURE STORY』
2016年11月29日まずはこの動画を見てほしい。TOKYO CULTURE STORY|今夜はブギー・バック(smooth rap) in 40 YEA…more
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『バブル 日本迷走の原点』社会全体としての歴史の記憶と知恵の蓄積が必要だ
2016年11月28日なぜバブルは繰り返し起きてしまうのかを考えた時に、永野氏と全く同じように、社会全体としての歴史の記憶と知恵の蓄積の必要性を痛感する。…more
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『バブル 日本迷走の原点』邪悪なる善は甘い蜜に潜む
2016年11月25日本書は「始動」「膨張」「狂乱」「精算」の4章、全21節で構成された好漢譚として楽しむことができる今年一番のおすすめ本だ。各節ごとにそ…more
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不健康な脳から健康な心を推論する──『脳はいかに意識をつくるのか』
近年fMRIなど新技術の出現で脳の活動がより精確に観測できるようになり、脳科学/神経科学は飛躍的に進歩した。そうなると気になるのは、…more
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『衛生害虫ゴキブリの研究』年季入りの本格的ハードコア・ゴキブリ書
2016年11月24日何のてらいもないタイトルの通り、本書は、屋内で遭遇する衛生害虫ゴキブリの研究書である。著者は、民間の研究所などで50年以上にわたって…more
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『「移動」の未来』はわたしたちの未来そのものだ
"小雨降る冬の日、空腹を満たすために凍える外気にその身をさらす必要はない。ネットでピザをオーダーすれば、数十分で熱々のチーズがあなた…more
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かわいいあいつも、食べるとおいしい。『世界のへんな肉』アルパカもビーバーも、肉。
本書は3年かけて世界一周の旅に出た著者が、いろんな国で出会った心温まる肉とのふれあい……じゃなくて、動物とのふれあいと、そのお肉の味…more
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適切な移民政策とは何か──『移民の経済学』
2016年11月20日本書はテキサス工科大学経済学教授のベンジャミン・パウエルを編者とし、総勢11人もの執筆陣で、包括的に移民の影響、移民政策はどうあるべ…more
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お腹が空いてくる! 『韓国食文化読本』
2016年11月19日変なかたちの本なんである。そして、やたらとたくさん、韓国料理の写真が出ているんである。発行元は「国立民族学博物館」。115項目にわた…more
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『キラーストレス 心と体をどう守るか』そのストレスがあなたを殺す!
キラーストレスという言葉は造語であり、学術的に特別なストレスが存在するわけではない。しかし、近年の目覚しい科学の発展によって、いくつ…more
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『狂うひと「死の棘」の妻・島尾ミホ』あの事件の真相が語られる?!
ノンフィクション作家の梯久美子が『死の棘』のヒロイン、島尾ミホに興味を持ったのは浜辺に立つ一人の老女、ミホの写真を見たことによる。彼…more
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『最高機密エージェント』10億ドルのスパイと呼ばれた男
時は1980年代前半、ソ連の最高機密文書をアメリカに提供しつづけた男がいた。「10億ドルの(価値ある)スパイ」とアメリカ政府の中枢か…more
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ウンコのうんちく、てんこ盛り 『トイレ 排泄の空間から見る日本の文化と歴史』
2016年11月14日はばかりと呼ばれることがあるほどに、口にすることが憚られがちなトイレである。毎日かならずお世話になるにもかかわらず失礼なことだ。その…more
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『最古の文字なのか? 氷河期の洞窟に残された32の記号の謎を解く』
2016年11月11日洞窟に入って壁画を見れば、誰だって巨大な牛やウマの絵に目が向くことだろう。たしかに絵のような芸術品は、太古の人々の生活を具体的なイメ…more