おすすめ本レビュー
-
『みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議』オマンが欲しければロマンをちょうだい
2016年10月21日女性を口説くには「ロマンの押し売りも必要」との話から男女間ではロマンとオマンの交換劇が繰り広げられていると盛り上がる二人。「オマンが…more
-
『ふわとろ』私たちはどこに「おいしさ」を感じているのか
2016年10月19日「シャキシャキ」、「ジューシー」、「もっちり」、「濃厚な」、「歯ごたえのある」などの、おいしい感覚を表す言葉の数々。「シズルワード」…more
-
『「火附盗賊改」の正体 幕府と盗賊の三百年戦争』江戸は意外と治安が悪い?
2016年10月18日火附盗賊改といえば、池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』を思い浮かべる人も多いであろう。特にテレビドラマで中村吉右衛門が演じる長谷川平蔵が…more
-
今の日本を知るならこれ!『フランス文学は役に立つ!』
なぜ、今フランス文学なのか。実は、フランス大革命は個の解放を歴史上初めて宣言した非常に大事な出来事であった。個と家族、個と社会の関係…more
-
『都市と地方をかきまぜる 』 都市住民を閉じ込める、二つの「見えない檻」
2016年10月16日これまで語られていた「地方創生」の問題点は、人口減少、高齢化にあえぎ、消滅の危機に瀕する地方をどうするかがテーマだった。しかしながら…more
-
『身体はトラウマを記録する 脳・心・体のつながりと回復のための手法』 世界的第一人者による記念碑的大著
2016年10月15日戦場体験、交通事故、家庭内暴力、性的虐待、ネグレクト…。人はそうした恐ろしい経験によって、絶望的なまでに過去に囚われてしまうことがあ…more
-
あなたも知りたくないですか? 『医者とはどういう職業か』
2016年10月14日医業を営んでいるわけではないけれど、医学部で教える身として、医者関係の本はけっこう手に取ることが多い。しかし、残念ながら、どう考えて…more
-
出会った、食べた、襲われた!『逃げろツチノコ』伝説の奇書、待望の復刊
明らかに首か肩を狙って飛んできた奇妙な生物は、素石にすんでのところで身をかわされて、地面に落ちた。その姿を見て、素石は息を呑む。ヘビ…more
-
『生と死のケルト美学』アイルランド人に学ぶ、アートシンキングという思考法
本書で紹介するケルトとはアイルランドのケルトのことである。そして、このアイルランドのケルト文化を、『静かなる男』、『ONCE ダブリ…more
-
『住友銀行秘史』戦後最大の経済事件、イトマン事件を告発したのは私です
2016年10月12日本書は、日本における「戦後最大の経済事件」と言われたイトマン事件を、銀行側からの証言で綴った貴重な資料である。当時、自分は住友銀行東…more
-
『竜宮城は二つあった ウミガメの回遊行動と生活史の多型』 役に立たない面白い研究
"「将来の野外生態学を担う若者に刺激を与えるような楽しい本を提供する」ことを目的とする『フィールドの生物学』シリーズの最新作である。…more
-
『トランプ』氏の圧勝か!? ただし評伝の面白さで比べるなら…
2016年10月11日本書が発売されるにあたり、本人はこう言ったそうだ。”買うな! 退屈な本だ!” しかしこの言葉こそが、好奇心をかき立てる、最強のセール…more
-
『いま世界の哲学者が考えていること』21世紀の哲学は、現実社会の問題に対してどう向き合って行くのか?
2016年10月10日本書は先ず、意識を分析する17世紀の「認識論的転回」、言語を分析する20世紀の「言語論的転回」、それに続く20世紀後半の「ポストモダ…more
-
『なぜ、無実の医師が逮捕されたのか』 99.9%という有罪率の壁を乗り越えた刑事裁判
2016年10月9日10年ほど前に、業務上の過失により患者(妊産婦)を死亡させたとして逮捕された、産科医をめぐる刑事裁判「福島大野病院裁判」について、ご…more
-
宇宙における生命の普遍的特性──『生命、エネルギー、進化』
2016年10月5日細胞はなぜ今のような細胞なのか? どんな物理的要因が複雑な細胞を誕生させたのか? なぜ形態が複雑な生物は一度しか生じなかったのか? …more