おすすめ本レビュー
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美しすぎて、呪われそう!『ときめく貝殻図鑑』最近、「波の音」と暮らしはじめました。
2016年9月15日"化粧角折入、白帯桃色乙女筆、天使の翼、苺楊梅、雪空時鳥、竜宮翁恵比寿、艶芋、日本乙姫心……。読み方は、ケショウツノオリイレ、シロオ…more
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『夢の新エネルギー「人工光合成」とは何か』がわかる! ホントにわかる!!
2016年9月14日光合成というのは、植物や藻類、シアノバクテリウムといった細菌が持っている、光をエネルギーにして水と二酸化炭素から炭水化物と酸素を作る…more
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『ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか』「知識」から「実践と存在意義」への大変革
2016年9月13日もう30年近く前の話になるが、ハーバード大学の合同卒業式で、ビジネススクールの総代のスピーチが始まると、ロースクールの学生達から激し…more
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『プライベートバンカー カネ守りと新富裕層』これは格差拡大が生み出す、人類社会の未来の姿なのか?
2016年9月12日"とてもおかしな連想かも知れないが、本書を読んで映画「ロード・オブ・ザ・リング」を思い出した。実際に見た方も多いと思うが、この映画は…more
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『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』 認知・農業・科学
"わたしたちは孤独だ。どれほど技術を発達させ人口が70億を超えても、現在の地球上にはホモ属に分類される種はサピエンス、つまり現生人類…more
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読書会の楽しみが十全に詰まった一冊──『プリズン・ブック・クラブ コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』
2016年9月11日というわけで本書『プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』は、そんな無数の楽しみのある読書会を"男子刑務所で"…more
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集団はどうして愚かな結論に至ってしまうのか 『賢い組織は「みんな」で決める リーダーのための行動科学入門』
みんなで考えたのに愚かな結論に至ってしまった、いやむしろ、みんなで考えたからこそ愚かな結論に至ってしまった――そんなケースに誰もが思…more
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『ルポ ニッポン絶望工場』 メディアが報じない便利さの裏側
2016年9月9日世の中には「知っておくべきだが、知らされていない事実」がたくさんある。本書が伝えるのは、日本で過酷な労働を強いられている「留学生」や…more
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認知力が生み出す虚構の力!『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』すべては7万年前に始まった。
私たちは自らをホモ・サピエンスと呼ぶ。自らを「賢い人」と呼ぶ私たちは、アフリカ大陸で捕食者に怯える、取るに足りない動物であった。その…more
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『地図の物語』創造力の拡張
本書はナショナルジオグラフィックから出版された地図を纏めた一冊である。太古の地図から、空想世界の地図、大遠征や探検の地図、衛星写真の…more
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『堤清二 罪と業 最後の「告白」』堤家の愛憎の深さに背筋が震える大宅賞受賞作
私は堤清二が作り上げたセゾン文化の恩恵にあずかった世代だ。音楽、ファッション、美術と、清二のおかげで知ったことは数知れない。だが同時…more
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『〆切本』あの大作家は書かないのか、書けないのか
2016年9月2日〆切は確かに守らなければならないのかもしれない。大学人だった森博嗣は〆切にルーズな出版業界を「かなりの非常識」と指摘する。吉村昭のよ…more
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『インティマシーあるいはインテグリティー』ビジネスにも役立つ、超実践的な文化論
2016年8月31日本書の内容を簡単に整理すると、文化には「インテグリティー」(ビジネスシーンには頻繁に登場する割には日本語に訳すのは困難な言葉で、強い…more
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謝罪道という様式美『謝罪大国ニッポン』
2016年8月29日ベッキーや舛添要一前東京都知事をはじめ、謝罪のやり方を誤ったことで、奈落の底に追い込まれる例が後を絶たない。現代では謝罪の必要がない…more
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『漂流』平成の漂流事件、海で2度行方不明になった男
2016年8月27日本書は、平成に起きたある漂流事件の詳細をつづったノンフィクションである。また、未解決行方不明事件を追うルポルタージュであり、沖縄にお…more