おすすめ本レビュー
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『「ユマニチュード」という革命』 笑うたら、やっぱり嬉しかとばい
2016年8月9日この本には本当に驚かされた。介護の技法書だと思って読み始めたら、これからの時代を生き抜く哲学の本だったのである。ユマニチュードとは、…more
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『神経ハイジャック もしも「注意力」が奪われたら』常識が認識によって書き換えられるまで
2016年8月8日時代の「病理」と呼ばれるものは、必ず初期の段階では気づかれない。沢山の人間が様々な形でその病理の犠牲となることで認識が広まり、それぞ…more
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家にピッチピチの伊勢エビがやって来た! さあどうする? 『その道のプロに聞く 生きものの飼いかた』
2016年8月6日本書は偶然出会った生きものを楽しく飼う方法を伝授してくれる、ものすごく実用的な本である。昨年紹介した『その道のプロに聞く 生きものの…more
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『「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜』最近、再び増殖中
本書には昭和初期から終戦までに出版された、当時の「日本スゴイ」本の中から「日本主義」「礼儀」「勤労」など、現代にも通ずる日本礼讃キー…more
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虫だらけの惑星──『昆虫は最強の生物である: 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略』
本書はそんな昆虫が4億年以上にわたる期間で「どのように進化してきたのか」を記した昆虫の進化史録だ。読了後、道端でセミの死骸を見た時に…more
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『<インターネット>の次に来るもの―未来を決める12の法則』存在することは、変化し続けること
2016年8月3日その冷静な語り口とはうらはらに、書かれている内容は躍動的だ。読書もまたプロセスが全てであり、ページをめくるたび、未来にリアリティが加…more
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『さかなクンの一魚一会』 さかなクンの夢中になる力
"ハコフグ帽子と白衣のいでたちに、甲高い声と大きなジェスチャーで魚の素晴らしさを伝え続けるさかなクンの自叙伝だ。絶滅したと思われてい…more
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メディア関係者の必読書『デジタル・ジャーナリズムは稼げるか』
2016年7月30日新聞社やテレビ局はもちろん、広告代理店や印刷会社にいたるまで、すべてのメディアに関わる人が読んでおくべき本である。それどころか、企業…more
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歩きスマホ、ダメ、ゼッタイ!『神経ハイジャック』
2016年7月29日ポケモンGOが社会現象化している。街中を歩いていても、スマホを見ながら歩いていて、急に立ち止まっては、スマホの画面を上のほうにスワイ…more
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『「イスラム国」の内部へ 悪夢の10日間』ISとは何者なのか?
2016年7月28日イラクとシリアに跨るISの支配地域の内情がどの様なものであるのかは多くの謎に包まれている。メディアなどで語られる情報は反IS側の陣営…more
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ダウントン・アビーよりすごい? 波瀾万丈の群像劇『評伝 ウィリアム・モリス』
2016年7月27日"モリスの業績を一言で述べるのは難しい。詩人、作家、美術工芸家、社会主義者……。62年の生涯で「10人分の仕事をした」と言われるモリ…more
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『箸はすごい』身近すぎて知られていない二本の魅力
箸には7000年の歴史がある。 14億人もの人が箸をつかっている。しかも、ほぼ毎日である。一度ではない、ニ、三回は使う。ここまで頻繁…more
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『医師の感情』医師たちは現場で何を感じているのか
2016年7月25日ふだんはどんなに冷静な医師であっても、ときとして強力な感情に圧倒されてしまうことがあるはずだ。それならば、医師は現場で実際にどんな感…more
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『ザ・パーフェクト 日本初の恐竜全身骨格発掘記』 完璧な化石をめぐる完璧な物語
北海道むかわ町穂別で日本古生物学史上最大級の発見があったのは2003年4月。それから10年以上が経過した2013年7月17日、日本初…more
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個性派が勢揃い 『すごいぞ! 私鉄王国・関西』
2016年7月21日阪急、南海、阪神、近鉄、京阪。この5つの私鉄の存在は、関西を「私鉄王国」と言わしめてきた。歴史から技術、列車デザイン、沿線文化に至る…more