おすすめ本レビュー
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『クラフツマン 作ることは考えることである』仕事への誇りを取り戻すための葛藤
よい仕事とは何か、長らく考えられてきた問いである。本書ではクラフツマンとその精神性の歴史的背景を理解し、今の時代と文脈でどう再解釈で…more
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新時代への議論の基礎──『人間さまお断り 人工知能時代の経済と労働の手引き』
2016年8月25日副題に「人工知能時代の経済と労働の手引き」とあるように、本書は機械学習やニューラルネットワークなど各技術分野の進歩が著しいこの人工知…more
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『漂うままに島に着き』自ずと変わっていく自分
2016年8月24日"注文してあった『漂うままに島に着き』が届き、早速手に取ってみると、「移住の顛末記」と帯にあった。人生はどこまで軌道修正できるのか?…more
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『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』愛していたけど、殺してしまいました
2016年8月23日タイトルだけを見れば、自分には理解できない種類の人たちが、目を覆いたくなるような行為ばかり繰り広げる内容と思われるかもしれない。だが…more
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『世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史』 グーテンベルクがインターネットの生みの親?
"体重わずか数グラムのハチドリは、ほとんどの鳥が真似することも困難な能力を持っている。ハチドリは羽を回転させることで、羽を打ち上げる…more
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『情報参謀』世のムードを可視化する
2016年8月19日自民党が大敗して政権を失った2009年夏の総選挙。その直後から2013年夏の参議院選挙で政権を完全に奪還するまで、自民党の情報戦略の…more
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右でも左でもない。リアリストが問う国防論『国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動』
"2001年に海上自衛隊に特別警備隊という部隊が創設されるまで、自衛隊に特殊部隊は存在しなかったという。特別警備隊はある事件を端緒に…more
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『ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー』来るべき未来に備えて正しい理解を
「今、もっともエキサイティングなバイオテクノロジーは何か」。この質問に対し、多くの生命科学者は次のように答えるだろう。「それはゲノム…more
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『自然が答えを持っている』大村智をもっと知りたい!
本書は、ノーベル賞受賞講演「自然が答えを持っている」を含めた、大村智先生のエッセイ集である。研究以外のいろんな側面、例えば絵画との出…more
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『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた』肥満も腸内細菌のせい!?
本書の原題は『10% Human』という。邦題でも表現されているように、細胞の数で比較するならば、ヒトの細胞1個に対して、人体に棲む…more
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『国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動』生まれた国だから守りたい。
2016年8月16日日本の自衛隊には特殊部隊がつい先ごろまでなかったことを知っているだろうか。ある大事件が起こり、それが発端となって創隊が計画されたのが…more
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「とと姉ちゃん」のモチーフ 『「暮しの手帖」とわたし』
2016年8月15日毎朝ご覧の方も多い、NHK朝の連続ドラマ小説『とと姉ちゃん』。そのヒロイン、小橋常子のモチーフになったのが、戦後の暮らしを明るくし、…more
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人生観が、そして人生が変わる 『死すべき定め
死にゆく人に何ができるか』2016年8月14日人間にとってただ一つ確実なことは、いずれ死ぬということだけだ。しかし、いつ死ぬのか、どのように死ぬのかはわからない。年老いて不自由に…more
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『上野アンダーグラウンド』昭和の怪しさを訪ね歩く
2016年8月13日なぜ、人々は上野に惹きつけられるのか。上野は北関東や東北への玄関口となるターミナル駅。雑多で田舎くさく、どことなく懐かしいがそれだけ…more
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『サイボーグ化する動物たち』 生命の操作は人類に何をもたらすか?
"科学の進歩は、地球に生命が誕生して以来の数十億年どこにも見られなかった奇妙な生き物を生み出している。バイオテクノロジーによる遺伝子…more