おすすめ本レビュー
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『メメントモリ・ジャーニー』アラサー女子、棺桶を買いにアフリカへ行く
2016年10月4日端正な文章で記される旅の行き先は、西表島、恐山、五島列島、遠野……そして、ガーナ。著者のメレ山メレ子さんといえば、「ブサかわ犬」とし…more
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『Interpreting Our World: 100 Discoveries That Revolutionized Geography(洋書)』地理学が人類にとって如何に重要であるか
2016年10月3日地理学というのは、ある特定の地域についての単純な記述ではなく、地球に関するありとあらゆる発見の記述であり、それ故に、これまで人類が成…more
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『お墓の大問題』入るだけでも、こんなに大変!
2016年10月2日墓。それは、21歳の私には想像もつかないほど遠く感じるテーマである。しかし、墓は限りなく現実的なテーマだ。義務教育さえ終わってしまえ…more
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『スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ』特ダネを連発できるワケ
2016年9月30日なぜ文春がスクープで快走できるのか。週刊文春の元記者による20年の取材生活をまとめた本書を読むと、鮮やかなスクープは地べたを這いずり…more
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『ジビエ教本 野生鳥獣の狩猟から精肉加工までの解説と調理技法』自分で獲って、自分で捌く
著者である依田誠志シェフの特別な所は、自分で獲ったジビエを「ラシャッス」で提供していることである。散弾銃だけでなくライフルも所持する…more
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アドバイスは無視しろ『BUSINESS FOR PUNKS』
2016年9月29日パンク生誕40周年と言われている年にふさわしいPUNKなビジネス書が誕生した。その名も『BUSINESS FOR PUNKS』(ビジ…more
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『「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済』したたかさとなまぬるさの間の生き方
わたしたちは当たり前のように過去から未来への直線的で均質的な時間を生き、いつかどこか、未来の豊かさや安心のために現在を貯蓄している。…more
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『フィンランド人が教えるほんとうのシンプル』比べず、執着せず、自分らしく
著者のモニカ・ルーッコネン氏は、フィンランド在住の作家で、かつフィンランドのライフスタイル専門家。本書では、古い家具を使う/食品を「…more
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万物は進化する──『進化は万能である:人類・テクノロジー・宇宙の未来』
進化はリドレーが長年扱ってきたテーマであってその点に不思議はないが、進化は万能である、といきなり言われても意味がよくわからずに最初戸…more
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『触れることの科学 なぜ感じるのか どう感じるのか』 めくるめく触覚の世界とその裏側
触って、触られて――。他人とのそうした身体的接触を、人生最大の愉しみと考える人も少なくないだろう。しかし、「なぜ感じるのか」「どう感…more
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『地震イツモマニュアル』「モシモ」を「イツモ」にするために
2016年9月19日2007年に発行され、2010年に文庫化された『地震イツモノート』。本書はその実践版だ。120ページほどの分量に、「まず知っておきた…more
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『武器としての人口減社会』本当に女性が活躍できる社会になれるのか?
2016年9月18日"著者の村上由美子氏は、上智、スタンフォード、ハーバードで学び、国連、ゴールドマンサックスなどに勤務した後、2013年からOECD(…more
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『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』そこは大人の幼稚園だった!
2016年9月16日無駄なものを作り続けること。それ自体は、本当に無駄なことなのか? 深淵な問いを投げかけながらも、読むだけで童心に帰らせてくれる。まさ…more
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『ハンセン病療養所に生きた女たち』沈黙を破った証言者の慟哭を聞け!
日本人の記憶から、らい病(ハンセン病)の記憶は薄らぎつつある。50歳を超えた私でも実際の患者さんを直接見ることはなく、小泉内閣のとき…more
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『喰い尽くされるアフリカ』天然資源に群がる謎の企業たち
2000年10月、中国政府は中国-アフリカ協力フォーラム第一回会議を北京で開催し、江沢民国家主席(当時)が中国のアフリカへの「対外進…more